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ドゥシャン・カーライの「アリス」

去年のことである。仕事の途中、大手町を歩いていたら、逓信総合博物館で「スロヴァキアの切手展/ドゥシャン・カーライとブラチスラヴァの絵本文化」というポスターを見かけた。30分くらいというつもりで入ったのだが、これがとても素晴らしい展示でありました。入場料はたったの110円也、郵政省はふとっぱらである。


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ドゥシャン・カーライは切手の原画を何枚も描いた。スロヴァキアの切手である。それがとても美しい。こんなものである。(画像左、「郵政切手発行150周年」2000年、画像右、「ブラチスラヴァ世界絵本原画展」1995年)


カーライ

カーライは、有名な絵本作家でもある。日本でも、「どきどきおんがくかい」、「かえるのおんがくたい」、「魔法のなべと魔法のたま」、「12月くんの友だちめぐり」などが出版されている。


しかし、なんといっても素晴らしいのは「アリス」の挿画である。
こんな不思議なアリスの絵は、はじめて見た。こんな絵である。
もちろんひと目で魅せられたのでありました。

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ひとめで魅せられた末に、どうしてもほしくなったこの「アリス本」、とうとう手に入れました。
それが、『ドゥシャン・カーライのイラストによる「不思議の国のアリス&鏡の国のアリス」』
(チェコ語版;Lewis Carroll/Dusan Kallay 「Alenka v kraji divů a za zrcadlem」)という本。


★P1200113


・・・こんな本です。チェコ語が読めるわけではないが、そこはそれ「アリス」ですから、なんとなく雰囲気でわかります。そしてなによりも、絵を見ているだけで充分という気持ち。
それにしても、この奇妙な車輪の付いた乗り物??、・・・「アリスの国の自転車」だとでもいうのでしょうか???


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★マルセル・デュシャン 自転車の車輪

自転車を描いた小説はたくさんある。詩もあるし、映画もある。
絵も、音楽もたくさんある。題材として取り上げ易いのだろうかとか、何かのメタファーだろうかとか考えてみたりみなかったりする。
それから日記もある。朔太郎 の自転車日記の面白さったらない。歴史的仮名遣も読み辛いのではなくて独特の リズム感に繋がってここちよかったりする。『既ニ全ク熟練シ、市中ヲ縦横ニ乗走シ得。歩行シテ数時間ヲ要スル遠路ヲ、ワズカ一時間ニシテ走リ、シカモホト ンド疲労ヲ知ラズ。天下アニカクノゴトキ爽快事アランヤ。』とまあこんな調子である。

これと比べると、漱石 の自転車日記も面白いものの、同時にいつものしかめっつらが目に浮かぶ分楽しめきれ ないかもしれない。でも、『余が廿貫目の婆さんに降参して自転車責に遇ってより以来、大落五度小落はその数を知らず、或時は石垣にぶつかって向脛を擦りむ き、或る時は立木に突き当って生爪を剥がす、その苦戦云うばかりなし、しかしてついに物にならざるなり…』 なんてところでは笑った。思い出しても可笑しい、ははは、ははは。いや自転車の小説のはなしだったか。


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自転車を描いた小説はたくさんある。詩もあるし、映画もある。
絵もたくさんある。題材として取り上げ易いのだろうかとか、何かのメタファーだろうかとか考えてみたりみなかったりする。
それから音楽もある。Queen の Bicycle race なんかはお薦めだ。もちろん清志郎のサイクリングブルースはいつも唄ってる。♪愛しているよ、愛が必要だ~♪
いや、自転車の小説のはなしだった。

自転車を描いた小説はたくさんある。詩もあるし、映画もある。
絵もたくさんある。レジェの美しい自転車乗りもいいし、ブラックの自転車のシリーズも楽しい。松本俊介が描いた自転車も美しかった。そう言えばデュシャンの「自転車の車輪」(1913)は、シュルレアリスム展に来てなかったなぁ。いや自転車の小説のはなしだったか。




★ドゥシャン・カーライの「アリス」

去年のことである。仕事の途中、大手町を歩いていたら、逓信総合博物館で「スロヴァキアの切手展/ドゥシャン・カーライとブラチスラヴァの絵本文化」というポスターを見かけた。30分くらいというつもりで入ったのだが、これがとても素晴らしい展示でありました。入場料はたったの110円也、郵政省はふとっぱらである。


img_778690_49903083_31.jpg

ドゥシャン・カーライは切手の原画を何枚も描いた。スロヴァキアの切手である。それがとても美しい。こんなものである。(画像左、「郵政切手発行150周年」2000年、画像右、「ブラチスラヴァ世界絵本原画展」1995年)


カーライ

カーライは、有名な絵本作家でもある。日本でも、「どきどきおんがくかい」、「かえるのおんがくたい」、「魔法のなべと魔法のたま」、「12月くんの友だちめぐり」などが出版されている。


しかし、なんといっても素晴らしいのは「アリス」の挿画である。
こんな不思議なアリスの絵は、はじめて見た。こんな絵である。
もちろんひと目で魅せられたのでありました。

img_778690_48521964_5.jpg


ひとめで魅せられた末に、どうしてもほしくなったこの「アリス本」、とうとう手に入れました。
それが、『ドゥシャン・カーライのイラストによる「不思議の国のアリス&鏡の国のアリス」』
(チェコ語版;Lewis Carroll/Dusan Kallay 「Alenka v kraji divů a za zrcadlem」)という本。


★P1200113


・・・こんな本です。チェコ語が読めるわけではないが、そこはそれ「アリス」ですから、なんとなく雰囲気でわかります。そしてなによりも、絵を見ているだけで充分という気持ち。
それにしても、この奇妙な車輪の付いた乗り物??、・・・「アリスの国の自転車」だとでもいうのでしょうか???



〈洋書ブログトーナメント、参加記事〉




★フリーダ・カーロ 自画像とドクター・ファリルの肖像(1951)

フリーダは、たくさんの自画像を描いた。「自画像とドクター・ファリルの肖像」は 1951年 の作品。
1950年代に入ると、フリーダは健康を損ね、足の痛みから車椅子を使うようになる。膝の上にはパレットを置き、絵筆を離さなかった。しかしこの絵では、パレットの上に置かれているのは・・、手術道具である。

この絵が、彼女が描いた最後の自画像となった。ドクター・ファリルは、フリーダの脊椎手術を行ってくれた外科医である。・・・フリーダは、ゴヤの最晩年の作品「ドクター・アリエッタとの自画像」という絵からアイデアを得てこの絵を描いたという見方もあるらしい。
ともかく、穏やかな表情が印象的な作品である。闘い終わってそしてこのあと表情を緩めようとする瞬間のもののような気もする。


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トロッキーが死に、ディエゴとフリーダが生きた街、アメリカの探偵小説では逃亡犯が国境を越えて逃げ込む先、ブルトンはこの上なくシュルレアリスムの国だと言った、アルフォンソ・レイエスが詩を編み、マルケスとピンチョンが小説を書く、ビートルとすべての美しい馬が走る、骸骨の花嫁が踊るったってティム・バートンではなくてホセ・グアダルーペ・ポサダの方、死者の日には死を笑い戯れ、聖母グアダルーペの日には自転車に乗った少年たちが巡礼する街、ただコロナビールを飲みラクカラーチャを唄うだけかもしれないが、それでもいちどはメキシコへ行ってみたいと思ったりするのである。



★自転車に乗る郵便配達のウルトラマン (2011、ソフトバンクCM)

寺山修司の作品には、「郵便」という言葉が繰り返し登場した。
郵便配達人になりたいと言ったかと思うと、郵便夫は愛について語らないなどと書いたりする。「百年の孤独」では、村人の手紙を冥土へ送る郵便配達人が登場し、「レミング」では宛先不明の手紙を郵便配達夫に託す。「さらば箱船」では、死人に宛てて手紙を書いて、郵便配達夫を空き地に開いた穴に送り込む。この穴は、あの世とこの世を繋ぐ「穴」だというのだが。


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では、いったい「郵便配達人」というのは何なのだろうか。誰から誰に、何処から何処へ配達するのか。ただのメタファーなのか、それともいつどこにも存在しないなにかなのか、それとも・・。
なんて考え出すとキリがないので、音楽でも聴いて区切りをつけよう。もちろん聴くのは「プリーズ・ミスター・ポストマン」である。 ♪よく見てよ、郵便屋さん、鞄の中♪。 ああそんなふうに手紙を待ちわびた時代もあった。





★ダミアン・ハースト Madone

「Madone」(2009)は、ダミアン・ハーストが制作したカスタムペイントバイクである。
2009年のツール・ド・フランス開催時に、ランス・アームストロングとトレック社の要望で制作した。ハーストの御得意の本物の「蝶」の羽が散りばめられている。。ツール・ド・フランスの最終ステージで、実際にランスにより使用された。


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ハーストは、作品の販売価格が、現存する美術家の中でも最も高価な作家の一人である。このバイクもサザビーのオークションに出され、50万ドルで落札されたという。
ところで、自転車乗りにはモダン・アート好きが多いそうだ。たしかにトレック社のサイトをのぞいてみたら、ハーストの他に、ケニー・シャーフ、カウズ、シェパード・フェアリー、マーク・ニューソン、奈良美智などのカスタムペイントバイクが並んでいた。眼に毒ってやつである。



★二冊の本のデザイン

自転車の絵や写真を表紙に使った小説本は幾つもあるが、これが嚆矢であり且つ文句なしに美しい!と思えるのは、ウェルズの「The Wheels of Chance」(1896)である。(初版は、下の画像の内、上段・左から三番目の赤い表紙の本)
しかしこんな初版本は手に入るべくもないので、ネットで入手可能なペーパーバックを中心に画像を集めてみた。同じ時代の自転車滑稽本の名作として対照したのは、ジェローム・K・ジェロームの「Three Men on the Bummel」(1900)である。


①H・G・ウェルズ、The Wheels of Chance(1896)

運命の車輪



②ジェローム・K・ジェローム、自転車の三人男(1900)

自転車の三人男


画像を眺めながらしばし幸福な気分に浸っている。
本の効能は読むばかりではないことの証明か。
それなのにああなんと!両者とも邦訳がないということに改めて気がついたことの悲劇・・をなんと表そうか。



★池田満寿夫 ロマンチックな風景

池田満寿夫は、ひところ、本の装丁・挿画に仕事として本格的に取り組んでいた。単に絵を描くというのではなく、また特装本とか私家本とか豆本とかの特別な本だけではなく、ブックデザインそのものにプロとして正面から取り組んでいた時期があったらしい。だから、今、残された作品を見ると、池田自身の版画や絵をそのまま使ったものだけではなく、いろんな手法のものが雑多に並ぶことになる。池田らしさをあえて抑えたものもあって物足りなさを感じたりもする。しかし、それも含めて面白いと思うのである。かくしてささやかなブックコレクションがスタートする。
例えば70年代の角川文庫の海外文学シリーズには池田のデザインが多い。コクトーの怖るべき子供たち、バタイユのマダム エトワルダ、カフカの変身、…こんなものを見つけたからには、誰もが集めたくなること必至、そう思うのである。


ロマティックな風景1965


今、『池田満寿夫 Book work』(78年、形象社)という本を眺めている。もちろん池田のブックデザイン集から「自転車」を描いたものを探しているのである。しかし…、そう都合よくは見つからない。
結局、初期の版画作品から「ロマンチックな風景」(1965)を眺めなおしている。こんなに自転車が似合う女性は滅多にいないと思うのだが、どうだろうか。



★ジョアン・ミロ 「カタルーニャ一周レース」のポスター(1980)

ミロがペインティングした自転車に乗れればどんなにいいだろうか。とある公園で、青空の下に並ぶ独特の色合いとフォルムのミロの彫刻群を見たとき、そんなふうに感じた。自転車乗りとしては当然の感想、…だろうか。
ともかく、ともかく、この「ボルタ カタルーニャ」のポスター、ミロの色使いと自転車レースのイメージがピタッと一致してとても素晴らしい、と思うのだが。


16303830.jpg



ちなみに、この絵は、記念切手にもなっていて、海外通販サイトを見ると1枚/10€程度で入手できるらしい。もちろん、ちょっと、ほしい。でもよく見ると「out of stock」と表示されていた。
ちなみに(蛇足ですが)、画像を左に90度回転すると、わかりやすい自転車の姿が現れます。



★マリオ・シローニ サイクリスト

マリオ・シローニ(1885-1961)は、デ・キリコと近く、〈形而上絵画〉のグループの作家として位置付けられている。また未来派やキュビスムの作家たちとの交流もあり、20世紀初のイタリア絵画の先端にいた一人であった。
この「サイクリスト」(1919)という絵も、そのころの作品。ほぼ同時代のレジエやブラックとは、同じ「自転車」を描いても、趣が異なるのが面白い。


1919mario_sironi_il_ciclista.jpg


しかし、1920年代以降は画調が変化していく。折しもイタリアではファシズムが台頭する時期、シローニはムッソリーニの要請で国家的な壁画プロジェクトに参加するなど、時代に翻弄されていくのである。ところが、面白いことに、作家の社会的な役割を強調していた時期に描かれた風景画(主に都市や郊外の光景を描いた)を見ると、暗い色調のなかから独特の詩情があふれているように感じるから不思議だ。社会的な美術ではなくて、極めて叙情的な絵のように感じるのだがどうだろうか。




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