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☆647. 秩父宮記念スポーツ博物館

○スポーツ博物館4471

スポーツ博物館001


秩父宮記念スポーツ博物館は、国立競技場(霞ヶ丘)のスタンド下にある。
日本で唯一のスポーツ専門ミュージアムとして貴重な存在であるとともに、無料のスポーツ図書館が併設されているのも嬉しい。
ただし、競技場のスタンド下という立地上、建物としての面白さは望むべくもない。それでも・・・



○スポーツ博物館4466


それでも、ていねいに探してみれば階段を取りまく面白い光景も見られるのである。
画像は、競技場正門前の彫像(北村西望作『健康美』)の向うにスポーツ博物館事務室前の階段を重ねてみたところ。なんだか、この階段を昇ると不思議な場所に行きつくような感じがしないでもない。
もちろん、階段を引き立ててくれるこの立派な彫像に感謝しなければならない。博物館入口の「御者像」 (ファルピ・ヴィニョーリ作)といい、国立競技場にはリッパな彫像が揃っていることを書き添えておきたい。
(*クリックすると大きなサイズの画像が開きます)


Kenzō Tange2

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☆646. ボドリアン図書館

○ボドリアン02922


ボドリアン図書館の建物に入る。
ここで寸劇のようなものを演じているのは、ハリー・ポッターを撮るコロンバス組ではなくて、ただの見学ツアーの面々である。
オールド・ライブラリーの内部は、撮影禁止なので仕方がない。Convocation Houseと呼ばれる一種の会議室のような場所で、皆さんオクスフォード大学の卒業証書をいただくような気分になって撮影ごっこに興じているところなのである。もちろん階段の向う中央の椅子に坐ろうとしているのは学長先生ではない。
(*クリックすると大きなサイズの画像が開きます)



○ボドリアンLONDON 341


もう一枚は、同じ建物の一階、ディヴィニティ・スクールの入口付近の画像である。ここまでは撮影可能ということらしい。
階段を昇っていくと、三階から上がオールド・ライブラリーになっている。ただし、ちょっとその辺りにいるBodley's Librarianをつかまえて「カフカの青いノート」が見たいんだけどなどと話しかけるわけにはいかない。資料の閲覧にはリーダーズ・カードが必要で、一日限りの旅行者には手に入れる由もないのである。カメラはだめ、本を手に取るのも禁止、・・・かくしてボドリー見学ツアーはすこしばかし空しい感じがつきまといながらもずんずんと進行していくのでありました。



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☆645. シャーロック・ホームズ博物館

○ホームズ、221B_Baker_Street

2011年5月のことである。
ロンドンでわたしは驚くべき経験をした。
思いがけない人物と邂逅したのである。
ところはベイカーストリート221B 番地である。

ロンドに着いたコナンがまず向かったのは我らが聖地、シャーロック・ホームズ博物館である。コナンはホームズ愛用のソファに坐ったりしてすっかり満喫のようす。しかし、そこに一人の少年が現われて『ここにホームズがいるのは分かっているから早く会わせろ』と言いだしたのだからたまらない。いよいよ今回の事件の始りである。・・・コナンは、僕がホームズの弟子だと名乗って、少年から詳しい話を聞き始める。
(名探偵コナン第616話「ホームズの黙示録」、あらすじ)


まさかここで工藤クンに会うとは思わなかった。
しかも、彼は、ミュージアムの階段に坐って何か話していたんだもの。
いいシーンを見たものだなあ、
とわたしはその日をゆっくりと回想するのでありました。


○ホームズ、LONDON 521


その階段が、これである。↑
工藤クンの顔が見えないのが残念。




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☆644. サントリー美術館

◎サントリー3803


サントリー美術館は、ビルの中の美術館である。
超高層、高層、中層ビルが混在する「東京ミッドタウン」のガレリア棟の3階、4階に展示室を構える。
吹き抜けのショッピングゾーンの真中に位置するので、ビルに入って美術館までの光景はこんな感じである。(↑↓)


◎サントリー3813


ビルの中の、巨大な階段ならぬエスカレーターを昇っていくと、そこに美術館の入り口があるという構造は、なんだか味気ないと言ってしまうと乱暴か。



サントリー001


もちろん、ギャラリーの中に入ると、吹き抜け部分にはこんな階段があって、とりあえずエスカレーターではなくて階段を見たい! というフラストレーションは緩めてくれる。しかしやっぱり味気ないのである。隈研吾さん設計の階段をもっと見たかった。




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☆643. 「21_21 DESIGN SIGHT」

○21,379


21_21 DESIGN SIGHTは、東京ミッドタウンに立地、2007年に開館。
安藤忠雄さんが設計したこの建物は、地上1階地下1階の低層建築で、巨大な鉄板の屋根が地面に向かって折り曲げられたような独特の形をしている。この屋根は、三宅一生さんの服づくりのコンセプト「一枚の布」をイメージしたものだという。

aPieceOfCloth.jpg (安藤忠雄のスケッチ、「一枚の布」)



建物のほとんどが地下に埋まっている。ギャラリースペースも地下階にある。
とすれば、ここは、”階段”の出番である。


○21_21 Design Sight1

出番ではあるのだが、例によってコンクリート打ちっ放しの建物であるので、階段といってもそこにはモノクロの世界が広がるだけだ。アクセントとなるのは、地上から射し込んでくる光だけである。
  それでも階段を降りながら、眩しいっ!と一瞬目を閉じれば、その次の瞬間には眼前にあざやかなギャラリーが広がっているということになる。見学順路は、そんなふうに設定されているのである。



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☆642. 根津美術館

○根津CIMG4814


根津美術館へ向かうのは楽しい。
もちろんそこに燕子花図屏風や那智瀧図が待ち構えているかと思うとうれしくなるのは当然だが、その前にもお愉しみが多いのである。・・・まず、地下鉄の表参道を上がって南青山方面に向かって歩くのだが、この通りには面白い現代建築作品が勢揃いしているのだから堪らない。コムデギャルソンビル、イッセイミヤケビル、プラダにクロエにカルティエに、そしてフロムファーストのビル。 そして余裕があれば一本裏の通りにまわって岡本太郎美術館の庭をのぞいてみるとそこにはあの独特のオブジェたちが顔を並べていたりする。そしてそれから、いよいよ美術館に到着すると迎えてくれるのは美しい竹と玉砂利のアプローチである。もはやここまででもう胸いっぱいの状況かもしれない。そこを抜けると大きな切妻屋根の建物が待っている。ようやく、根津美術館のお出ましである。



○根津CIMG4818


根津美術館へ向かうのは楽しい。
もちろんそこに燕子花図屏風や那智瀧図が待ち構えているかと思うとうれしくなるのは当然だが、その前にもお愉しみが多いのである。・・・大きな切妻屋根の建物の中に入ると、ほどよく抑えられた光が広い硝子窓からいっぱいに射しこんできて気持がよい。この天井の傾斜加減がなんとも美しいし、窓の向うの日本庭園の緑がガラスにキラキラと反射してしきりに早く外へ出て来いと誘っているようにも見える。ここでは、いやでもこれから絵を見るのでと言い訳けなんかしてみなくてはならない。そしてそれから、"階段"である。エントランスホールから二階へ向かう階段は、魅力的な屋根と天井に比べると迫力は乏しいが、それでも抑制された形と色彩でしっかりとインテリアを支えている。だからこの階段にはやはり、ごくろうさまです、と声をかけたくなったりしてみなくてはならない。


*クリックするとフルサイズの画像が開きます。


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☆641. 京都国際マンガミュージアム

☆国際まんがミュージアム


京都国際マンガミュージアムは、2006年に開館した。
施設は廃校になった旧・龍池小学校の校舎を改修して利用している。
中に入って、小さく部屋割りされたギャラリーや研究室を見ていると、そして大きな壁のような書架の前に立つと、なんだかこちらも小学生に戻ったような気分がしないでもない。これで給食でも出ればなあ。(*写真は、クリックするとフルサイズの画像が開きます)




☆国際まんがミュージアム3435


しかし何よりもの魅力は、この陽の当たる階段やウッドデッキに坐って、のんびりと漫画が読めることである。それに尽きると思うのである。これで入場無料であればなあ。



手塚治虫、やけっぱちのマリア


もちろん入場料を払って、古い漫画をいくつか見てきました。
懐かしかったのは、手塚治虫さんの「やけっぱちのマリア」、
・・・手塚センセイの学園恋愛もの、どんなものかと読み出したら、見事なくらいのドタバタナンセンスコメディでありました。永井豪さんの「ハレンチ学園」を手塚センセイが書くとこうなるという感じか、なんて思うものの、それでもさすがに手塚漫画、底には人間世界に対する風刺の精神が流れています。ハチャメチャのようで違う、ちっとも世界を惑わせるところがないのでありました。




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500. デュマ=フィス 椿姫 (フルーツ小説百選)

Camélias


「椿姫」(1848)、
引用するのは、”私”が始めてマルグリットに紹介されて顔を合わす場面である。

友人は劇場の入り口のほうへ行きます。
「おい、そっちじゃないぜ。」
「ボンボンを買いに行くんだ。頼まれたんだよ。」
私たちはオペラ座の廊下にある菓子屋に入りました。
私はできるものならその店全部を買い切ってしまいたいと思いました。そして、袋に何を詰めさせたものかと思案していると、友人が注文しました。
「砂糖漬けの乾葡萄(ほしぶどう)を一斤。」
「それがお気に召すのかい。」
「ほかのボンボンは決して食べやしない。有名なものだよ。」
(中略)
桟敷へ入って行きますと、マルグリットは大声で笑っていました。
私は彼女に沈んでいてもらいたかったのです。
友人は私を紹介しました。マルグリットは私に軽く頭を下げると、
「ボンボンは?」
「ここにあるよ。」
ボンボンを受け取りながら彼女はじっと私の顔を見ました。私は眼を伏せてまっかになりました。
(吉村正一郎訳)


しかしどうしてこうもまあ恋した男っていうのは気弱なんだろうか。
ボンボンを齧りながらそんなことを考えた。


(heureux verger、完)



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499. シュトルム 広間にて (フルーツ小説百選)

theodor storm im saal


「広間にて」(1848)は、シュトルムの最も初期に書かれた短篇の一つ。
ドイツの田舎町の、ある家族の一日を描いたもの。
邦訳は、岩波文庫版の短編集『みずうみ』に所収。

女の子をのせたぶらんこは、きらきら陽に光りながら、あがったりさがったりする。明るい捲き毛がこめかみから離れてそよぐ。でも、その子には、どこまであがっても、もうこれでいいということがない! とうとうぶらんこが音を立てて、菩提樹の梢のなかへ飛びこんだものだから、小鳥が両側の果樹棚からぱっと飛び立って、そのはずみに、熟れきった杏が地面へころげ落ちたっけ。
『何だろう、あれは?』
と青年は言って、ぶらんこをとめた。
その問いがおかしくて、女の子は笑った。
『鳥のイリッチよ。いつもはあんなに臆病じゃないんだけど』
青年は女の子をぶらんこからおろし、それから二人は果樹棚の方へ歩いていった。そこの藪のなかに、暗黄色の実が落ちていた。
『君とお友だちのイリッチが、君にご馳走したんだよ!』と青年が言った。女の子はかぶりを振って、美しい杏の実を青年の手にのせ、低い声で言った。
『あなたにご馳走したのよ!』
(関泰祐訳)


シュトルムの短篇を読んだ後は、いつも言葉を失ってしまう。
こんなふうに美しい作品を読んだあとに、何か言うべきことがあるだろうか? という感じ。
美味しいフルーツを食べ終わったあとと同じである。小説の方は、口を拭う必要もない。



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フルーツ小説百選 (記事索引⑤、401~500)

(heureux verger)

401. イーヴリン・ウォー ブライヅヘッドふたたび (8/13)
402. ユイスマンス 大伽藍
403. E.T.A.ホフマン 黄金の壺
404. シェイクスピア ヘンリー四世
405. ルイーザ・メイ・オルコット 若草物語
406. ブローティガン やぶいちご・モータリスト
407. アンナ・シュウエル 黒馬物語 (9/2)
408. J.R.ヒメネス プラテーロとわたし
409. アガサ・クリスティ ヘスペリデスのリンゴ
410. レイモン・クノー 青い花

411. デイモン・ラニアン レモン・ドロップ・キッド
412. ウェブスター あしながおじさん
413. ヴァン・ダイン グレイシー・アレン殺人事件
414. エリナー・ファージョン レモン色の子犬
415. 梨木香歩 檸檬/ミニヨンの歌
416. 君にリンゴの果樹園を約束したおぼえはないね
417. りんごの樽のなかできいたこと
418. ブルックリン・フォリーズ/フリント船長がまだいい人だったころ
419. リンドバーグ 海からの贈物 (10/6)
420. シュトルム 林檎の熟するとき

421. フリオ・コルタサル 遊戯の終り
422. ダンテ・ゲィブリエル・ロセッティ 林檎の谷
423. クリスティーナ・ロセッティ 妖魔の市
424. マチューリン 放浪者メルモス
425. ジェフリー・フォード 白い果実
426. 山尾悠子 帰還 (11/8)
427. 澁澤龍彦 空飛ぶ大納言
428. 樋口一葉 にごりえ
429. 夏目漱石 夢十夜
430. 島崎藤村 二人の兄弟

431. トーベ・ヤンソン ムーミン谷の仲間たち
432. モーリス・センダックの絵による"白雪姫"
433. あなたは中国原産の梨だからと教えてあげなさい (12/2)
434. いっそ桃をたべてみようか?
435. 台所からもどってみるとダイアナは
436. アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 人間の土地
437. スティーヴン・ミルハウザー シンバッド第八の航海
438. J.D.サリンジャー テディ
439. オレンジガール/ダーウィンと出会った夏
440. カルロス・フエンテス 二人のエレーナ

441. ロバート・クーヴァー 老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る
442. サキ マルメロの木
443. レイ・ブラッドベリ いちご色の窓 (01/05)
444. タゴール カブールからきたくだもの売り
445. チェスタートン 青玉の十字架
446. ショーン・タン アライバル
447. ランペドゥーザ 鮫女 
448. ケイト・アトキンソン 時空の亀裂
449. モーリス・ルブラン ルパン、最後の恋
450. イーユン・リー 柿たち (02/02)

451. ナシといっしょに売られた子
452. フルーツ・パーラー
453. 「柘榴の花」と「月の微笑」の物語
454. エリザベス・ボウエン ザ・ジャングル
455. ウィリアム・トレヴァー 失われた地
456. ハンヌ・ライアニエミ 量子怪盗
457. なしのこぞう
458. ジョージ・R・R・マーティン 洋梨形の男
459. キウイじいさん
460. 川原泉 愚者の楽園/美貌の果実

461. 大島弓子 バナナブレッドのプディング
462. ロアルド・ダール ほしぶどう作戦
463. ドロシイ・セイヤーズ 桃泥棒 (3/3)
464. ウラジーミル・ナボコフ 暗号と象徴
465. 舞城王太郎 私はあなたの瞳の林檎
466. よつばと!
467. オルハン・パムク 無垢の博物館
468. テリー・ビッスン 熊が火を発見する
469. キアラン・カーソン シャムロック・ティー
470. プルースト 花咲く乙女たちのかげに

471. P・G・ウッドハウス オレンジ一個分のジュース
472. ゴールズワージー 林檎の樹
473. オラシオ・キローガ ある人夫
474. ジャネット・ウィンターソン さくらんぼの性は (04/03)
475. ライナア・マリア・リルケ 果樹園
476. チェーホフ さくらんぼ畑
477. アーネスト・ヘミングウェイ 世の光
478. スコット・フィッツジェラルド 氷の宮殿
479. ポール・ヴァレリー 災いの果実
480. ジョナサン・キャロル フィドルヘッド氏

481. 蜜柑/桜桃/檸檬
482. 内田百閒 桃葉
483. 蟠桃会/偸桃
484. ディラン・トマス 桃
485. E・M・フォースター ハワーズ・エンド
486. ジュネ 泥棒日記
487. ルイス・キャロル ふしぎの国のアリス
488. デュ・モオリア 林檎の木
489. 多和田葉子 オレンジ園にて
490. リチャード ブローティガン 西瓜糖の日々

491. アリス・マンロー 林檎の木の下で (5/1)
492. ケストナー エーミールと探偵たち 
493. シーラッハ 棘
494. ウラジーミル・ナボコフ ラ・ヴェネツィアーナ
495. カフカ 変身 
496. ガルシア=マルケス 落葉
497. ヴァーノン・リー 聖エウダイモンとオレンジの樹
498. エイミー・ベンダー 私の名前を呼んで
499. シュトルム 広間にて
500. デュマ=フィス 椿姫
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