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80.C・アシュダウン シカゴの女相続人

「シカゴの女相続人」(1902)は、〈ロムニー・プリングル〉シリーズの一冊、邦訳は押川曠編のアンソロジー『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』に収録されている。
主人公のロムニー・プリングルは、探偵ではなく「怪盗」である。熱心な自転車乗りの怪盗!
小品ながら、小気味良い快作である。

今年のことだが、ケント州東部の港町サンドイッチでひとりの紳士が急逝した。この男は、ほんの少し前に、広々とした庭園に囲まれて年ふりた塔のかげにひっそりと横たわる、赤れんが造りの珍しい古い屋敷に居を定めたばかりだった。彼は裕福だとうわさされ、ロムニーというその名は、南海岸にある同じ名の土地や町と、現在はどうだかわからないが、先祖代代つながりを持つものと、一般に考えられていた。
博学多識、高度に洗練された趣味の持ち主で、書物と古代宝石類の貴重なコレクションの目録作成、それにこの男は熱心な自転車乗りだったから、付近の田園を自転車で乗りまわす以外は、人眼を避けた蟄居生活を送っていた。(乾信一郎訳)


…この作品は、ロムニーの死後、残された連続小説の遺稿が、託された友人の手で発表されるという趣向になっている。

ところで「怪盗」ものは、わたしの大好物である。バーニィ(ブロック)、ドートマンダー(ウェストレイク)、ニック(ホック)、レディング(ケンリック)等々。…こうして名前を辿り書き綴るだけで読み返したいまとめて読み返したいと涎が出る。そんなところに、ロムニー・プリングルまで加わったのでさあ大変、このシリーズも全部読んでやるぞと張り切ったのはいいが、ほとんど邦訳がないんだものなぁ。
なお、作家の「クリフォード・アシュダウン」とは、〈ソーンダイク博士〉ものの作者オースチン・フリーマンが友人のピトケアン博士と合作し別名義で発表したもの。





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