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705. 虫と鳥の音楽家たち、その1


ルナール「博物誌」、ロートレックによる表紙・挿絵,1899
(ルナール「博物誌」、ロートレックによる挿絵,1899)


ルナールの「博物誌」を開く。
にわとりなどの家禽類から始まって、犬や猫や牛、馬などの家畜類、へびやかえるや昆虫たち、そして魚や鳥や獣たちについて・・・。さまざまな動物たちについての短くて優しくてみごとな文章が並んでいる。

中でも、わたしが好きなのは、最後の方にならぶ野鳥についての文章だ。
特に、歌う鳥たち!
うぐいす、かささぎ、つぐみ、ひばり、せきれい、やましぎ、そしてあとり。

   あとり

 納屋の屋根のはしっこで、あとりが一羽うたっている。規則正しく間をおいて、親ゆずりの節をくり返す。そいつをじっといつまでも見ていると、目がかすんできて、もう、鳥とどっしりした納屋との見分けがつかなくなる。納屋の石だの、干し草だの、大梁だの、屋根がわらだのの命が、そっくりこの鳥のくちばしからとびだしてくる。
 というよりは、納屋そのものがちいさな歌を口笛で吹いているのだ。

(辻昶訳)


わたしの家の近くにも、アトリは飛んでくる。
小さいながらも落ち着いた顔つきの鳥で、見ようによってはなんだか態度がでかい鳥だなぁと感じたりすることもある。
でもさすがにその態度をして、「どっしりした納屋との見分けがつかなくなる」と形容したルナールの文章は大袈裟すぎないか?

   と思ったら、それは全くの誤読なのでありました。
ルナールの名文に惑わされたかな。




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