711. 六ペンスの歌をうたおう

Randolph Caldecott sing a song of sixpence1880
(Randolph Caldecott 「sing a song of sixpence」,1880)


ランドルフ・コールデコット(1846-86)、
絵を思い浮かべるまでもなく、その名前を聞くだけで魅せられたようにためいきが出る。

上の画像の絵は、イギリスの童謡 『Sing a Song of Sixpence(6ペンスの歌をうたおう)』 を絵本にしたときのもの。ウォルター・クレインも、ケイト・グリナーウェイも同じテーマの絵を描いているが、比較するとコールデコットの絵のたのしさがよくわかる。もちろん、どれもそれぞれにすばらしいわけであるが。

  「sing a song of sixpence」

Sing a song of sixpence,
A pocket full of rye;
Four and twenty blackbirds,
Baked in a pie.

When the pie was opened,
The birds began to sing;
Was not that a dainty dish,
To set before the king ?

The king was in his counting-house,
Counting out his money;
The queen was in the parlour,
Eating bread and honey.

The maid was in the garden,
Hanging out the clothes,
There came a little blackbird,
And snapped off her nose.


「6ペンスの歌をうたおう」は、マザーグースの中でももっとも愛唱されてきた歌のひとつだそうだ。
そういえば『大草原のちいさな町』でもローラたちがこの歌をうたっていた。
2行目の"A pocket full of rye"は、ミステリ・ファンならクリスティの小説(「ポケットにライ麦を」)が思い浮かぶだろう。    童謡の中身に合わせて見立て殺人事件が起こるというわけである。
それから、この歌の主役(?)の黒ツグミは、ジャズ・ナンバーでおなじみの「Bye, Bye, Blackbird」のブラックバードである。思わず、マイルスを聴きながらクリスティを読むという至福の時を想像してしまった。が、正月休みはまだ程遠い。


ちなみに、この歌の訳詩は、こんな調子。

6ペンスの うたをうたおう
 ポケットは むぎでいっぱい
24わのくろつぐみ
 パイにやかれて

パイをあけたら
 うたいだす ことりたち
おうさまに さしあげる
 しゃれた おりょうり?

おうさま おくらで
 おかねかんじょう
おきさき おへやで
 はちみつパンを もぐもぐ

じょちゅうは にわで
 ほしもの ほしてる
そこへつぐみが やってきて
 はなをぱちんと ついばんだ

(谷川俊太郎訳、草思社版「マザー・グースのうた」)


でも、ローラたちが唄っていたのは、もっとたのしい感じ^^

♪パイをあけたら
ブラックバードがうたいだした
こりゃまた なんておいしそう
王さまの ごちそうだ
(谷口由美子訳、岩波少年文庫)



にほんブログ村 本ブログへ


関連記事
スポンサーサイト

⇒comment

Secret

被災地の学生を応援しよう!
プロフィール

jacksbeans

Author:jacksbeans
ようこそ!
記事のカテゴリ区分は、
①自転車、②図書室、③青、④メキシコ、⑤フルーツ、⑥階段、⑦画家、⑧スープ、⑨音楽、⑩綠、です



にほんブログ村 本ブログへ

ブログ村ランキング参加中、
クリックしていただけると幸いです。

カテゴリ
月別アーカイブ
04  12  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04 
検索フォーム
最新コメント
最新記事
PVアクセスランキング/海外文学
リンク