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717. 彼女は大まじめに、自分はジョン・レノンの妹だと言う  (ぼくらの本が歌う時)


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エステルハージ・ペーテルの「女がいる」(1996) は、97の断章からなる小説である。
断章は、いずれも、『女がいる。』 という一文から始められている。
語り手は男 (「僕」) である。
「僕」と「女」の関係について、97章にわたって語り続けていく。
    その中に、自分はジョン・レノンの妹だと言う女性がいた。

  女がいる。僕を憎んでいる。こんな状況はいやと彼女は繰り返しているが、本当は僕のことを考えている。絶えず僕のことを考えている。昼も夜も。彼女の腹は樽みたいで、きらきらして、ふくらんでいる。すごくいい。彼女は大まじめに、自分はジョン・レノンの妹だと言う。(中略) 女はジョン・レノンについて何でも知っている。専門書でも歌詞でも何でも。コーンフレークの上に座って、僕はセイウチ(アイ・アム・ザ・ウォルラス)、と言う。女の言うことは信じられないが、僕は、彼女が自分はジョン・レノンの妹だと言うのを待ち焦がれている。

( エステルハージ・ペーテル「女がいる」、加藤 由実子/V・エシュバッハ=サボー 訳)


「アイ・アム・ザ・ウォルラス」(1967) は、ビートルズの16枚目のオリジナル・シングルのB面曲である。
しかし、単に「ハロー・グッドバイ」のカップリング曲として覚えているだけではもったいないくらいの名曲だと思う。 曲調も、歌詞も、突っ込みどころ満載で、たぶんこの一曲だけで正月が過ごせるほど、面白さで一杯のナンバーだと思う。ジョン・レノンの妹に解説してもらいたくなるくらいに。



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