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914. ケストナー・ミュージアム (Studies in Green)


ケストナーミュージアム


ケストナー・ミュージアムは、ドレスデンのアントン・ストリートにひっそりと居を構えている。
建物は、ケストナーの叔父さんが住んでいた家を基にしたもので、ケストナー自身も小さい頃この家でよく遊んだらしい。そしてこのアントンという通りの名は、『点子ちゃんとアントン(Pünktchen und Anton)』(1931)という作品で、少年の名前として登場することになる。

このミュージアムには、写真・手紙・公的資料・演劇のプログラム等、ケストナーの生涯と作品に関する様々な手がかりが収められています。これらの資料は、テーマ別に色分けされた引き出しや扉の中に入っており、お好きな順番でご自由にお手にとってご覧頂けます。

● 緑 "ケストナー、ザクセン州出身のドイツ人" : ドレスデンでの幼年時代から、執筆活動を開始したライプツィヒ時代までの資料が入っています。

● 赤 "ケストナー、意に反しての孤立者" : モラリスト(道徳主義者)であり、時事的社会批判作品を数多く書いたケストナー。社会の中での彼の地位とはどのようなものだったのでしょう。ケストナーは社会的価値の代弁者でしたが、アウトサイダー(孤立したもの)として見なされることは決して望んでいませんでした。 とはいえ、彼は≪他のもの≫(社会全体、または単純に他人)を、度々≪敵対者≫として表現しています。これは、とりわけ第三帝国時代の思想弾圧を思い浮かべることが出来ますが、彼の場合は女性との関係にも当てはめることが出来るようです。

● 黄 "ケストナーの理想郷 -子どもの世界へ再び-" : 子どもたち、彼らはケストナーの作品の中で常に好意的な対象でした。ここには、『少しでも良い子になろう』『わずかな瞬間でも童心に帰ろう』というモラリストとしての想いが詰まった、彼の児童文学作品、映画、演劇に関する資料が入っています。

● 青 "ケストナーとメディア" : ケストナーは、作家だけでなくジャーナリスト、評論家、脚本家、詩人、そしてエッセイストでもありました。このテーマでは、クラシックなメディアである映画、舞台、キャバレーの他に、出版物やラジオ等のメディアをも巧みに利用した、彼の現代性に焦点を当てています。

ミュージアムを構成している13本のモジュール(引き出し、扉付きの柱)は、上述の4つのテーマ体系よるもので、ケストナーの世界を創造的に発見する為の手助けとなってくれます。また、13本の柱に囲まれた本体には、マルチメディア機器と共に貴重な初版本や遺品が収められています。

( http://www.erich-kaestner-museum.de/museum/neues/ )


そしてもちろんわたしは、ワクワクしながら、
"緑の抽斗" を開けたのでした。



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