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1003. 新聞少年の名誉 ( bicycles in fiction Ⅱ)


Kurt Vonnegut


カート・ヴォネガットの「新聞少年の名誉」、1950年代に書かれた短篇である。
作家の没後に出版された未発表小説集 『Look at the Birdie』(2009)に所収。
作品集の邦訳のタイトルは、『はい、チーズ』(河出書房)、である。
    しかし、 新聞配達と少年と自転車 という三者の蜜月のような関係は、いつから崩れてしまったのだろうか。

 そのとき、サタンが吠えている相手の姿が見えた。自転車に乗った少年の脇を、肉切り包丁のような歯をむきだしにしたサタンが走っている。吠えながら頭を左右に振り、おそろしい牙で空気を切り裂く。
 少年はまっすぐ前を見つめ、犬などいないふりをしている。チャーリーがこれまでに見た中で、いちばん勇敢な人間だ。この英雄の名は、マーク・クロスビー。十歳の新聞配達員だった。
(大森望訳)


幸いなことに、1950年代のアメリカには、まだ自転車に乗った新聞配達の少年が健在であった。
しかも、勇敢な少年、である。
ヴォネガットも彼の作品も、確かに懐かしい。
しかし、今は、それよりも、この自転車に乗った新聞配達の勇敢な少年のことが、とても懐かしく感じるのである。



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