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☆ブコウスキー、パルプ


ブコウスキー



ブコウスキーの「パルプ」、
19994年の作品、
ということは、ブコウスキーが74才、最晩年の作品である。
無頼派と称された作家にしては、ずいぶん長生きしたわけであるが、さすがに、とんでもない本を書くものだ。

「パルプ」というのは、古きアメリカの「安手の三文雑誌」を指す、(タランティーノの映画「パルプフィクション」と所以は同じ)あえて安っぽい物語を安っぽく語ろうという手法が、全編を通じて貫かれている。

物語の舞台は、90年代のLA、
探偵は、ニック・ビレーン、出鱈目で無能、
依頼者は、死神の女性、
探す相手は、作家のセリーヌ(1894-1961)、
とっくに死んでいるフランスの作家を探せという仕事、途中、付きまとわれて困っているので宇宙人を追い払ってほしいというような別の依頼も加わる。・・・これだけで、この小説の輪郭は、くっきりとする。つまりは、めちゃくちゃなのである。あらすじを書き留めるのも空しい。

ところが、これが、読ませるのだから、小説は面白い。
一見、乱暴で粗雑なようで、きちんと、エンタテイメントの読み物として成立しているし、さらには、現代文学の情況が透けて見えたりもする。ろくでなしの探偵が、しょうもない捜査に没入する姿を、投げやりな心理描写と、卑語猥語いっぱいの会話で、見事に描ききった怪作。誰もが、あっというまに魅せられてしまうだろう。

画像は、絶版になっていた00年の新潮文庫版。
表紙のアメリカンコミックス調の絵は、ゴッホ今泉。翻訳は、柴田元幸。
2016年、これが、ちくま文庫から復刊となった。(イラスト、装丁は変更されている)
未読の方にとっては、まずはメデタイ。
既読の人間には・・・、もちろん再読のきっかけとなってこちらもメデタイのである。



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