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97.バーリー・ドハティ  ディア ノーバディ

「ディア ノーバディ」(1991)は、18才の少年と少女の物語。少年は、いつも自転車で少女の家まで出かける。そう、少年が少女をたずねる場合、自転車で行くべきなのである。なんて正統な青春小説なんだろう。
・・・児童文学の古典だと思っていたら、まだわずか20年前の小説でありました。

家に帰りたくはなかった。頭をぐっと下げ、車輪の音を聞きながら全速力で突っ走った。そしてメインストリートにぶつかると、荒野の方向へ向かった。路上には一台の車もなく、物音ひとつしない。やがて町明りがすべて後ろに消え、ぼくの自転車の小さなフロントライトだけが、闇と静寂のなかの道を照らすようになると、巨大な黒い口に呑みこまれていくように感じた。ぼくは立ちあがり、ペダルをさらに速くこいだ。だれと競争していたのか、だれから逃れようとしていたのかわからない。たぶん、ぼく自身だろう。ヘレンの家の前に立っていた、見下げはてた臆病者のぼく自身。
(中川千尋 訳)


再読するのが遅すぎた。
最初に10代で読み、10代で再読したい小説である。
年長さんが読むと、どうもいけない。なにかささくれだった自分の指先ばかりが気になってしかたがない。そんな気持ちになってしまうのである。



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