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110. カニグズバーグ 魔女ジェニファとわたし

あの表紙カバーが色とりどり!の『カニグズバーグ作品集』 (全10巻、岩波書店)、・・・ひと揃い、ちょっとほしいなと思うのはもちろんなのだが、やっぱり『岩波少年文庫』で我慢しておくことにした。こちらなら40冊ほど買えるからである。
「魔女ジェニファとわたし」(1967)は、カニグズバーグの最も初期の作品で、「クローディアの秘密」と同時期に書かれた作品である。こんな作品を二冊、ほぼ同時期に書いてしまうなんて!と、そこにまず驚いたりした。

図書館の読書室にいってみると、ジェニファはもうきていました。(中略)
ジェニファは地図帳をとじると、わたしをじっとみつめました。ずいぶん長いあいだのような気がしました。それから低くかがみこんで、ほとんどきこえないくらいの声でこういいました。
『あんたを魔女見習いにすることに決めたわ』
(松永ふみ子 訳)


カニグズバーグは、物語の展開がとても上手い。起承転結の「起」と「承」のところが、とても巧みで、思わず物語に惹き込まれてしまう。この作品でも、ジェニファとわたしが出会って、上記の図書室の場面に至るまで、この部分がいちばん魅力的である。
比べると、後半はやや物足りない。結末部がちょっと教訓的になってしまうのも、いつもどおりである。でもそんなのは些細なことである。そんなところでブツブツいう読者がいるなんて、気が知れない。わたしなんか、ジェニファとクローディアの二冊があれば、孤島で一年くらいは、いや10日間くらいは生きていけるのである。
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