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112. A・E・ヴァン・ヴォクト 宇宙船ビーグル号

「宇宙船ビーグル号」(1939-1950)は、20世紀央のSF黄金期を代表する一冊。・・・千人乗りの巨大宇宙船、スペース・ビーグル号、しかし内部にはネモ船長のノーチラス号のような大図書室はない。小さな部屋があるのみである。しかし、その代わりに?、この物語では、いれかわり立ちかわり現れるベムたちととの戦いの描写が圧巻である。最初から最後まで怪物たちとの戦いの描写に終始するといってもいい。でもそれって・・、SFなのかなんなのか???

約一時間、グローヴナーは図書室にがんばって、クァールを観察した。そのあいだずっと、怪物は厚い絨毯の上に寝そべったまま、身じろぎ一つしなかった。一時間が終わろうとするころ、入り口の一つがあいて、大きな鉢をかかえたふたりの男が入ってきた。そのすぐうしろについてくるのはケントだった。熱病やみのような目をしている。部屋の真中で足をとめると、大儀そうな、しかし荒々しい声でいった。
「さあ、みんな、これをよく見ていてくれ!」(中略)
ケントのやろうという実験は、底意をぬきにすれば、いちおううなずけるものだった。怪物がとつぜんの刺激に烈しい反応を示すことは、すでにわかっている。(中略)
一声唸ると、クァールは体を起こした。曲げた触手のさきの吸盤で鉢をとらえると、中身をさっとケントの顔へ浴びせかける。相手はわっと叫んで後ずさった。
(浅倉久志訳)


では、ダーウィンの「ビーグル号」には、図書室があったのか?というと、どうもなかったようである。複数の本棚はあったが、なにぶんスペースに制約のある帆船のこと、ダーウィンにしても、船長室に専用シートをもらうのが精一杯であったのだろうか。読書室のひとつも無いなんて、SFではなくてノンフィクションの登場人物は辛いのである。
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