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113. ルーディ・ラッカー 虚空の芽 (図書館小説百選)

「虚空の芽」(1983)は、短編集『ラッカー奇想博覧会』に収録の一篇。『カリブ海のグランドターク・アイランドを、妻といっしょにたずねたときの体験をもとにしている』という、作家自身の説明が付されている。・・・主人公のモリスはコンピュータ関係の研究者、妻のジェインは医学研究所で働いている。二人は、ハネムーンで来たカリブ海で、海の底から奇妙な「円錐」を拾い上げる。モリスは、この円錐が発信する信号をなんとか解析しようとするのだが。

ジェインは義務的に円錐を耳にあてた。(中略)
「ジェイン、わからないのかい?(中略)こいつの中には、はてしなくつづく数列が暗号化されてるんだ。エイリアンの落し物にちがいないと思う。このワイアをはやく信号分析機につないでみたいな」(中略)

その日、モリスを拾いに寄ったジェインは、コンピュータ室で人だかりに囲まれている夫を発見した。大学院生や教授たち、そしてボストン・グローヴ紙の記者がひとり。「地球外生命が書いた図書館いっぱいの本をお持ちだというんですか?」と記者がたずねた。
「その本を見せていただけませんかね?」
モリスと大学院生たちがほがらかに笑った。
「その図書館なら」とモリスが指さす。「そこにありますよ」
縞模様の円錐は、プレクシガラスの中のクッションつきの台座にのせてあった。・・・
(大森望 訳)


この物語の結末で主人公のモリスとジェインの二人は、<しあわせとさびしさのいりまじった気持ちでたたずんでいる>。読み終えたわたしも、なんだかそんな感じ。しあわせとさびしさがいりまじった気分。ラッカーを読んでさびしい気分になるなんて・・・、思いもしなかった。



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