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123. トルーマン・カポーティ ティファニーで朝食を

「ティファニーで朝食を」(1958)は、カポーティが30代で書いた中篇。
もちろん、オードリー・ヘプバーンと映画のシーンがまず思い浮かぶのは仕方がないのだろうし、特にホリーとフレッドがニューヨーク市立図書館へ行く場面は、図書館が登場するさまざまな映画の中でもベストではないかと思ったりするのだが、どうだろうか。

ある日の夕方近く、五番街を通っていくバスを待っていると、通りの向かい側でタクシーが止まり、一人の若い女がそこから降りて、四十二丁目通りの市立図書館の階段を駆け上がっていくのが見えた。彼女がドアの中に入ってしまってから、それが誰であるか思い当った。これはいたしかたのないことだ。というのは、ホリーと図書館というのはなにしろ思いも寄らぬとり合わせだったから。僕は好奇心に駆られて、入口の二頭のライオンのあいだを抜けながら、君を見かけたんであとをついてきたんだと言うべきか、それともあくまで偶然の出会いを装うべきかと、頭の中で討議をかさねた。でも結局どちらもやめて、一般閲覧室の彼女の席から少し離れたところに身を隠した。
彼女はサングラスをかけたまま、机の上に書籍を砦のように積み上げていた。そしてそれを片っ端からとばし読みしていた。
(村上春樹訳)


映画では、図書館でホリーが「僕」の本を司書相手に大宣伝する。しかし、原作では、彼女は、一人でただ本を熱心に読んで帰るだけである。「僕」は、それを離れた場所からそっと見ていただけ。・・・彼女がいったいどんな本を読んでいたのか、「僕」と同様、知りたい方のために書いておくと、こんなものである。・・・『雷神鳥は南に』、『知られざるブラジル』、『ラテン・アメリカの政治精神』その他あれこれ。
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