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131. ハーラン・エリスン 小人たちと働いて

「小人たちと働いて」(1977)、邦訳は『ミステリマガジン』2008年8月号(幻想と怪奇、作家の受難特集)に収録の一篇。
・・・主人公は、「書けなくなった作家」、絶望した彼に思いがけられない救いの手がさしのべられる。

レイモンドにとって、成功は早くにやってきた。第一作「すばしっこい小さな心」が当時の一流ファンタジィ・パルプ雑誌に売れたのは十七のとき。(中略)
第一短篇集が刊行されたのは二十歳のとき。(中略)
多作だったので、二十五歳のときには、七冊の本を上梓しており、図書館員は彼を”SF/ファンタジィ”ではなく、”現代文学”のセクションに分類していた。二十六歳のとき、処女長編『毎朝、射しそめた光のもとで』が、ブック・オブ・ザ・マンス・クラブの次席に選ばれ、全米図書賞の最終候補作にあげられた。(中略)
ときは、八月、金曜の夜、ノア・レイモンドは干あがった。単純に、あっさりと、まごうことなく、きれいさっぱりと・・・・・・干あがったのである。
(中村融訳)


これは、ある高名な作家(R.B.氏らしい)をモデルにしているそうだ。
この作家が1970年代のあるとき、ばったりと新作を発表しなくなった。心配したファンたちが騒ぐ中で、沈黙する作家を励まそうと、自らもこの作家のファンであったエリスンがこの作品を書いた、ということらしい。
なんと優しく敬意あふれる逸話であることか。しかし、書かれた短編は、優しさや敬意を逸脱している感もある。エリスンらしい機知にあふれて・・、あふれすぎてとんでもないところまで行ってしまっているのである。

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