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133. ジュノ・ディアス オスカー・ワオの短く凄まじい人生

「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」(2007) は、ジュノ・ディアスの長編第一作。作家自身と同じドミニカ系アメリカ人の青年を主人公として、彼の文字通り『短く凄まじい人生』を描く。英語とスペイン語を交え、時制と文体を操り、物語の焦点も時には主人公の青年から離れたりまた戻ったり、 (バルガス・リョサに喧嘩を売ったり!) 自由自在に小説世界を転がしたり広げたり、マジック・リアリズムはここにみごとな進化形を見せる?!

オスカーは小さな頃からオタクだった  トム・スイフトのシリーズを読み、マンガを愛し『ウルトラマン』を見るような子供だった  だが高校のころには彼のSFへの没頭は究極的なところにまで達した。(中略)ラヴクラフト、ウェルズ、バローズ、ハワード、アリグザンダー、ハーバート、アシモフ、ボーヴァ、ハインライン。もうみんなが忘れかけたグレート・オールド・ワンすら読んだ。(中略)
餓えたオスカーは、本から本へ、著者から著者へ、時代から時代へと読み漁った(幸運なことに、パタソンにある図書館はどこも予算不足で、前世代のオタクっぽい本をまだ大量に貸し出していた)。
(都甲幸治、久保尚美訳)


これはたしかに凄まじいとしか言いようのない小説である。「オタク文化」の世界に逃げ込んだ青年が、その中であがき、またその世界から抜けだそうと苦闘する、その姿を独特の文章と構成で繰り広げている。その手腕と力量に驚くばかり。「凄まじい」という今やなかなかお目にかかれない言葉が、こんなにぴったしくるとはね。



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