スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

141. ラブレー パンタグリュエル

パンタグリュエル物語(1532)の第七章は、「サン=ヴィクトール図書館のみごとな書物の数々について」と題され、奇妙な『架空の書物目録』が提示されている。・・・これが遙かな時空を越えて、500年後のボルヘスやレムの『存在しない本』につながっていくのだと思うとたのしい。

さて、オルレアンでたっぷりと勉強したパンタグリュエルは、かの名門パリ大学を訪ねてみることに決めた。
(中略)
パンタグリュエルは、サン=ヴィクトール図書館はとてもすばらしいと思ったのだ。なによりも、そこに所蔵されている書物の数々に感嘆したのであるからして、その目録を以下に掲げておきたい。まず第一は、

『救いの二頭立て馬車』
『硬直法のブラゲット』
『教会法のスリッパ』
『悪徳ザクロ集』
『神学たまきん』 ・・・・・・

(宮下志朗訳)


この架空の書物目録のタイトル数は、139に渡る。
あからさまな卑語や道化等が混じる書名は、もちろん旧弊で反動的な神学者に対する揶揄と侮蔑の表現であるが、細かな注釈を睨みながら読んでも、学究の徒でもなんでもない身としては、ひとつひとつの笑いどころがわからないのが辛いところである。
とすれば、そんな読者の努めは何か?『ガルガンチュアとパンタグリュエル』=文庫版で四巻に渡るこの大長編を、珍無類で荒唐無稽の大冒険小説として読み尽し笑いつくすことだけが務めであると思ったりするものである。

関連記事
スポンサーサイト

⇒comment

Secret

被災地の学生を応援しよう!
プロフィール

jacksbeans

Author:jacksbeans
ようこそ!
記事のカテゴリ区分は、
①自転車、②図書室、③青、④メキシコ、⑤フルーツ、⑥階段、⑦画家、⑧スープ、⑨音楽、⑩綠、です



にほんブログ村 本ブログへ

ブログ村ランキング参加中、
クリックしていただけると幸いです。

カテゴリ
月別アーカイブ
04  12  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04 
検索フォーム
最新コメント
最新記事
PVアクセスランキング/海外文学
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。