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142. ドロシー・L・セイヤーズ 学寮祭の夜

「学寮祭の夜」(1935)は、ピーター卿ものの長編第十作。
次作の「忙しい蜜月旅行」でこのシリーズは完結する。それに対し本作は、まさに爛熟を極め、シリーズの頂点に立つものであると、わたしは確信するのであるが、どうだろうか。

著名な探偵作家ハリエット・ヴェイン女史が、ボドリアン図書館でシェリダン・レファニュの生涯と作品に関する調べものをするため、シュローズベリ・カレッジに二週間ばかり滞在するという事実は、学内に穏やかな関心を呼んだ。口実としては充分で、ハリエットは実際、急いでこそいないものの、レファニュ研究のための材料を集めていたのだ。(中略)
オクスフォードでは、ボドリアンを学者の宇宙の中心と考えたがる嫌いがある。研究の進展を気遣う質問に対し、楽観的に答えられる程度の材料は、大学の紀要から充分見つかっており、実際には夜中に廊下を嗅ぎ回って過ごす時間の埋め合わせに、昼間<ハンフリー公>の腕の中で舟を漕いでいることが多かったとしても、古びた革と中央暖房の醸し出す空気が熟睡に適していることを発見した人間は、オクスフォードには他にもいたに違いない。
(浅羽莢子訳)


おまけに登場するのが『ボドリアン図書館』ときては!
セイヤーズ/ピーター卿ファンならずとも、図書館好きにはたまらない一冊となった。ハリエットの活躍もうれしい。

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No title

こんにちは。^^

傑作と名高い「学寮祭の夜」ですね。
読んでみたいな~。
このシリーズ、私はまだ二作目までなんですが。。。
面白いので、あんまり急がずゆっくり読みたいという気持ちもあります。

あ、関係ないのですが「ラブクラフト全集」一巻を読みました。
結構よかったです。続きも読んでみたいです。^^
いつも面白い本をご紹介いただき、ありがとうございます。

おはようございます

セイヤーズは、ここまでくるとあとは一冊だけというので、すこしもったいないなあと、惜しみながら読んだ記憶があります。最後の二冊が、わたしは大好きなんですよ。
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