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143. レイモン・ジャン 読書する女

「読書する女」(1986)、やはり原作の小説よりも映画を思い起こす人が多いのだろうか。青い服を着たミュウ・ミュウの魅力的な姿を思い出す人間の方が多いのだろうか。

エリックの家で朗読。(中略)
いったいどうして猫を好きになったの、と尋ねてみた。そこでエリックはしかめ面をやめ、目つき、顔つき、声の調子まで変えて答えた。「ボードレールです、マダム」。驚きを隠すのが難しかった。母親はふぬけのようになった。エリックは穏やかに説明した。週に三回連れていってもらう施設の図書館で『悪の華』を見つけたのです。それを読み、全部がよくわかったわけではないけれど、とても気に入った詩がいくつかあったんです、例えば『猫』という詩。エリックはその冒頭の二行をそらで引用した。

《力強く優しき、高慢なる、我が家の猫、
僕たちに似て寒がりで、出不精の猫・・・・・・》

(鷲見和佳子訳)


久しぶりに読み返してみると、この小説がすこぶる面白い。ミュウ・ミュウ抜きでも、とても楽しめるのである。・・・わたしのお気に入りは、なんといってもマリーとローラン・ソラ先生の会話。各章のあいまあいまに挿入される二人のシーンが、可笑しくて可笑しくて、それはもう大好きなのである。この小説は、まちがいなく一級のコメディなのだなぁと思い知らされたのでありました。

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