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19.レイ・ブラッドベリ 酔っ払い、自転車一台所持

「酔っ払い、自転車一台所持」(1980)、晶文社版のエッセイ集「ブラッドベリがやってくる」(1996)に収録。
この本は、ぜひ表紙カバーを見てほしい。ひとりの少年が自転車に乗る姿が絵に描かれていて愉しい。描いたのは、Johnny Wales、モデルは(たぶん)ブラッドベリ少年である。

とかく自信は崩れやすい。(中略) 
しかしながら、私の場合、書いたストーリーが人生の道案内になった。ストーリーが叫ぶから、私がついていく。ストーリーが駆け寄って足に噛みつくから、私が噛まれているうちに、きっちり書きとめてやろうとする。私が書きおえると、食いついていたアイデアが離れて逃げていく。
そういう暮らしを私はしてきた。いつぞやアイルランドの警察レポートにあった言い方をまねれば、酔っ払い、自転車一台所持、なのである。人生に酔っていて、これからどこへ行くのかわからない。そのくせ夜も明けないうちに旅に出る。その旅は---こわいのと、わくわくするのがちょうど半分。(小川高義 訳)


このエッセイ集には「小説の愉快」という副題が付いている。中身は、少年時代から作家に至るまでのエピソードと、彼の独特の小説作法のようなものが中心。いわば軽妙な自伝のようなものである。すなわち、自伝のタイトルが小説の愉快ということになる。いかにもブラッドベリらしいではないか。
飛行機や自動車が嫌いなブラッドベリは、出かけるときはいつも自転車だそうだ。だから、自転車に乗った予言者だとか、自転車に乗った思索者だとかって呼ばれることが多いらしい。そんな彼には、元気なうちにぜひすばらしい自転車小説を書いてほしいと思う。熱血スポーツ青春小説ではなくて、もっと奇妙で不思議なやつを、ぜひ。自転車に乗りながら書いたらしいぞと、そんなエピソードが付いてくるようなやつを。


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