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149. ビュトール 託けを運ぶ女たちの行列

「託けを運ぶ女たちの行列」(2006)は、<デルヴォーを偲んで>という副題が付けられた、7節からなる詩作品である。限定版として出版された原書には、ビュトール自身のコラージュ作品が添えられているというから、これはもうまさに垂涎ものである。邦訳は、『ポール・デルヴォーの絵の中の物語』(朝日出版社、2011)に収録されている。ただし、コラージュは見ることができない。

それは夢と覚醒の結婚の列車
シャルルロワからバビロンへの直通線
謎めいているが快適で
ローマのみならずオスロも通る

庭園に入り散策をすれば
図書室 屋根付市場に 棕櫚の枝
聖ヨハネ祭のデルタも跳ぶように走る
かなたには山並みが見えるとき

その回廊の空気を吸えるのは
動物並みの嗅覚を持つ ある者たちのみ
それは双子の医者たちが同行した
あの探検隊の冒険者たち

(「託けを運ぶ女たちの行列」第4節抄録、内山憲一訳)


わたしはこの詩の中の「ローマのみならずオスロも通る」という一節が大のお気に入りである。知らず知らずのあいだに口にしてしまっていることがある。また、フィンエアーでドイツへ行くときは、もちろん「ベルリンのみならずヘルシンキも通る」と、そんなふうに言い換えて周りの不興を買うわけである。

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