20.吉田秋生 海街diary

「海街diary/桜の花の満開の下」(2008)、
…長谷駅の近くの商店街の肉のナカムラで出会った二人、風太は思い切ってすずを途中まで送ってやろうと言う。
もちろん、駅まで送っていくのは、これぞ少年少女のあるべき姿、自転車のニケツである。


「おまえ 極楽寺だろ? 歩って帰んの?」
「ううん 由比ヶ浜まで走ってきたんだけど 切り通し登んのさすがにキッツイから長谷から電車乗ろうと思って」
「ふーん…」
「じゃまた あしたねー」
「送ってってやるよ! 駅まで」
「う うん サンキュ」

「浅野 時間あるか?ちょっと寄り道するぞ。しっかりつかまってろよ!」
「わあ!きれい!! すっごーい!!まだ満開じゃん!桜のトンネル!」
「だろ?ここ高台で谷戸の奥だから咲くのちょっと遅いんだ」
「すごいすごい!きれーい!サイコー!」

(浅野の声がはずんでる)
(あー自転車なんかでこなきゃよかった。坂を一気に下ってしまえば 桜のトンネルはあっという間だ。もっと あともうちょっと・・・)


途中で桜を見せてやろうと寄り道をしたのはよかったが、
そこが坂道だからあっというまに過ぎてしまうとかそんなことではなくて、そもそも、少年の至福の時間ってやつは、いつも長続きなんかしないのである。風太の幸せな時もあっというまに終わりを迎えたのでありました。(「海街diary」は、月刊flowersに不定期連載されている)

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