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155. エイミー・ベンダー どうかおしずかに

図書館や図書室や書斎や図書館員の出てくる小説について記事を書く。
古典から三冊、19世紀から20世紀にかけてのものを四冊、現代小説を五冊、ミステリを一冊、ファンタジーとSFを二冊づつ、怪しい司書の話をひとつ、図書館で暮らす男の話をふたつ、図書室でものを食べるはなしを三つ、書斎で迷子になる話を四つ・・・と並べていくと、図書館でセックスをする話が見つからない。たしかダンボール箱のいちばん底にあったはずだと・・・

女は図書館員で今日、彼女の父親が死んだ。彼女は朝、泣いている母親から電話をもらい、吐き、それから着替えて仕事にきた。背中をぴんとまっすぐにしてデスクに向かい、いつもベストセラーをかりるために図書館にくる若者に彼女はとても礼儀正しくたずねる、最後にセックスしたのはいつだったかとたずねる。
(管啓次郎訳)



「どうかおしずかに」(1998)は、彼女の第一短編集『燃えるスカートの女』に収録の一篇。
いつもながらのエイミー風の直截的な言葉と感情が飛び交い、奇怪で奇妙に熱を帯びた風変わりな物語が展開されるのであるが、それでいてちゃあんと自分を見つめている「私」の姿が見えているので、読み手のほうも物語の中で迷子になる心配はない。<氷った炎>のような作家の言葉をなんとか受け止めることができるのである。・・・しかしいったいどうして読みたい本はいつも一番奥の引っ張り出しにくいところにあるのだろう。

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