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167. J・B・モートン 書斎に死体が・・

「書斎に死体が・・」は、J・B・モートン(1893-1979)が書いた短編。英国流の"ユーモア・スケッチ"ってやつである。
邦訳は、浅倉久志編・訳のアンソロジー『忘れられたバッハ』(1991)に収録されている。

村の駐在巡査ジョージ・ブービィは、ヘンリー・ファゾック卿の書斎のフランス窓からこうこうと明かりがさしているのを見ても、べつに驚きはしなかった。(中略)
彼はちゅうちょなくスウィグニー館の美しい芝生を横ぎり、明かりのさしたフランス窓へ直行した。書斎を残して邸内はまっ暗、大ぜいの招待客もとっくに就寝したあとだ。しかし、ブービィは、その明かりのついた部屋の中で、なにがデスクの上にうつぶせになっているかを知っていた。そこに発見されるものは、サー・ヘンリーの死体  それも他殺死体  にちがいない、という確信があった。勇を鼓したブービィは、手帳片手に、半開きのフランス窓をくぐった。一歩足を踏み入れた瞬間、彼はデスクを見つめたまま体を凍りつかせた。信じられぬ光景に茫然となったのである。書斎はもぬけのからだ!豪華な椅子の上に死体がない。
(浅倉久志 訳)


はてさて、この英国流ユーモア小説というのは、50年後、100年後の異邦の読者にとっては「タチ」が悪い。笑えるか笑えないかは読んでみないとわからないのである。さらに、この種のユーモアについては、他人の感想ほどあてにならないものはない。ジェローム・K・ジェロームしかり、ジーヴスしかり、(モンティ・パイソンしかり)・・・。
そして、J・B・モートンのこの作品については、・・・最初からネタばれしているにもかかわらず、最後までまずまず楽しめた、とだけ書いておこうと思う。しかし、チェスタトンが語ったとされるような「雷の嵐のような笑い」は、体験できなかったのである。


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