スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

168. S・リーコック がんばれガートルード・・・

「がんばれガートルード、または純真な十七歳」は、イギリス系カナダ人のユーモア作家、リーコック(1869-1944)が書いた短編。彼の作品は、1920年代に全盛を極めたアメリカン・ユーモア小説に大きな影響を与えたという。邦訳は、浅倉久志編・訳のアンソロジー『忘れられたバッハ』(1991)に収録されている。

ノッシュ伯は書斎の暖炉の前に立ちはだかっていた。老練な外交官であり、政治家であるにもかかわらず、その厳格で貴族的な顔は激怒に七転八倒していた。
「息子よ」と、伯爵はいった。「この娘と結婚しなければ、おまえは勘当だ。もう、わしの息子とは思わん」
若いロラルド公子は父の前に突っ立ち、父に負けずに挑戦的なまなざしを投げかえした。「お好きなように。これからは、ぼくもあなたを父親と思いません。べつのを見つけます。ぼくは最愛の女性とでなければ、結婚はいやです。第一、父上も顔を知らない娘と  」(中略)
あたかもこのとき、一台の軽二輪馬車が、ノッシュ伯爵家の定服をまとった御者にあやつられて、ノッシャム・トーズの並木道に入ってくる光景が見られた。御者のそばには若い娘がすわっていたが・・・、(中略)いうまでもあるまい。この娘こそ、この日からノッシャム・トーズに住み込み奉公することになった、家庭教師のガートルードだった。(浅倉久志 訳)


はてさて、この英国流ユーモア小説というのは、50年後、100年後の異邦の読者にとっては「タチ」が悪い。笑えるか笑えないかは読んでみないとわからないのである。そして、リーコックのこの作品については、・・・最初からネタばれしているにもかかわらず、最後までまずまず楽しめた、とだけ書いておこうと思う。しかし、彼の作品を読んだグルーチョマルクスが楽屋で大声をあげて笑っていたというエピソードは、とうとう実感できなかったのである。

関連記事
スポンサーサイト

⇒comment

Secret

被災地の学生を応援しよう!
プロフィール

jacksbeans

Author:jacksbeans
ようこそ!
記事のカテゴリ区分は、
①自転車、②図書室、③青、④メキシコ、⑤フルーツ、⑥階段、⑦画家、⑧スープ、⑨音楽、⑩綠、です



にほんブログ村 本ブログへ

ブログ村ランキング参加中、
クリックしていただけると幸いです。

カテゴリ
月別アーカイブ
12  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04 
検索フォーム
最新コメント
最新記事
PVアクセスランキング/海外文学
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。