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177. D・ぺナック カモ少年と謎のペンフレンド

「カモ少年と謎のペンフレンド」(1992)は、YA向けの連作<カモ少年シリーズ>の第一作。
といっても、邦訳はこの一冊だけなんだけどね。

休み時間に閉じこもってるやつらは目だつ。そいつの場合、ぼくが気づいたのは、カモとおなじような「とりつかれた」ようすをしていたからだ。決してだれの顔も見ない。そしていつもおなじ所にすわっている。いつも校庭の屋根のある部分の三番目の柱によりかかっているのだ。ぼくは何日かそいつを観察しつづけた。髪を短く刈りこんだ、がっちりしたやつで、自分のからだほどもあるカバンをもちあるいていた。動作もいつもおなじだった。いつもの柱によりかかってすわり、カバンをあけ、山のような辞書を取りだす。そして辞書を調べはじめるともう、ほかの人のことなど忘れたようになる。まわりでケンカをしても、石かなんかのようにまたいでも、耳すれすれにサッカーボールやテニスボールがかすめても、彼はまるで静かな図書館にすわっているかのように身じろぎもしないのだ。(中略)

「なあ、レナル、きみもペンフレンドがいるのか?」
・・・・・・
(中井珠子訳)


ペナックといえば、もちろん<マロセーヌ>シリーズが有名で、こちらは同じ白水社から全四冊が訳出済みであるから、明らかに<カモ少年>は軽視されているわけである。この差っていったいなんなのだろう?単純に翻訳書の場合、児童文学よりもミステリの方が読者数が多いってことか?などと思いながら、白水社宛てに続刊希望のおたよりを書くのでありました。こんなに面白いのになぁ。でもやっぱりわたしもマロセーヌの方が好きかも。


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