195. スティーヴン・キング 図書館警察

「図書館警察」(1990)は、キング中期の作品集『Four Past Midnight』に収録の一篇。
作家自身のノートによれば、この中篇のアイデアは、ある日の朝食のテーブルで、当時七歳か八歳の息子が、 ”図書館をつかうのは好きじゃない、だって図書館警察のことが心配だから” と言ったことを覚えていたことから生まれたという。

さらにもうひとつ、貸出カウンターの正面に貼りだされていたポスターを見て、一月の寒気に匹敵する悪寒が背すじを走り抜けた。そこには、トレンチコートを着て帽子をかぶった男から身を縮こまらせて逃げようとしている、動顛しきった少年と少女の絵が描かれていた。(中略)男は星形のマークがピンでとめられた身分証明書を突きだしていた。奇妙な星形だった  頂点がすくなくとも九個はある。いや、十以上あるかもしれない。その下には、こんなメッセージが書かれていた。

 図書館警察の厄介になるべからず!
 よい子は本の返却日をかならず守りましょう!

(白石朗訳)


図書館は楽しさとともに或る種の恐怖を内包していると言われると、途端にそんな気がしてくる。思い返してみると、子どもの頃の古い図書館には、薄暗い閲覧室、高い書棚、古びた本のにおい、眼光鋭い老司書・・・、たしかに恐怖の種が幾つもあった。何もアメリカだけの都市伝説でなくてもよかったわけである。おっと!わたしも返却日を忘れないようにしようっと。

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