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214. 吉岡実 サフラン摘み

「サフラン摘み」(1976)、同名の詩集に収録。
題名は、クレタ島のクノッソス宮殿に描かれた古代の壁画に基づく。
主題は”少年”である。

夕焼は遠い円柱から染めてくる
消える波
褐色の巻貝の内部をめぐりめぐり
『歌』はうまれる
サフランの花の淡い紫
招く者があるとしたら
少年は岩棚をかけおりて
数ある仮死のなかから溺死の姿を籍りる
われわれは今しばらく 語らず
語るべからず
泳ぐ猿の迷信を
天蓋を波が越える日までは
(31行~最終行)


主題は少年であると書いたものの、壁画に描かれた人物が果たして少年であるかどうかについては異論もあるらしい、というのが面白いところである。壁画の中でサフランを摘んでいる人物は暗青色で彩られているのであるが、この色を根拠にこれは少女だとか、猿であるとかいった研究がなされているらしい。しかし、少年だか何だかわからないから詩を書いた、ということでいいのではないだろうかと、わたしは思ったりするのである。


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