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245. ジャン=アンリ・ファーブル 昆虫記

『昆虫記』(1879-1910)、岩波文庫版の第六分冊に「色彩」という章がある。或る種の昆虫が持つ美しい色彩の秘密について記していて興味深い。もちろん、話の導入部は、”ふんころがし”についてである。

Phaneus splendidulus = かがやくもの かつかくたるもの (るりだいこくこがね)、公式のラテン語学名はパンパスのだいこくこがねのうち一番美しい奴を指すのにそう呼んでいる。この名前にはなんの誇張もない。宝石の閃光と金属の輝光とを取り合わせたこの虫は光の射す角度に従って碧玉の緑の映りと銅の赤い閃光を放っている。(中略)
山間の渓流の岸のはんのきや楊柳の賓客である碧い鎧虫は、見た目には空の藍よりも和やかな、また落ち着いた見事な空色である。それに太刀打ちできる飾りは蜂雀の咽喉か、熱帯地方産のある蝶の翅にしか見つからない。
こんなふうにお粧しするのに虫の輩はどこのゴルコンドでそんな宝玉を見つけるのか。どの金鉱床から砂金石を取ってくるのか。
(山田吉彦、林達夫訳)



これにはもう付け足すことは無い。昆虫記の続きを読んで、その色彩の秘密について読み明かすだけである。
と思ったけど、一つだけ、補足を。 ジャン=アンリ・ファーブルを曽祖父として持つ美術家のヤン・ファーブルは、「Blue Hour(青い時間)」という作品シリーズを展開している。それはジャン=アンリ・ファーブルのこんな記述を基に発想したものであるらしい。・・・『Blue Hourと は、昆虫たちが眠りに就く時間、夜の動物たちが寝静まり、昼の動物たちが目をさます、そのはざまの時間。闇と光のあいだに横たわる静寂の瞬間。その時を過ぎて初めて、もういちどあらゆるものが現れ、飛び出して来る、そんな時間。』


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