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☆青牛に乗った老子

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〈青牛にのって西の彼方へ消えていく老子〉、というイメージは、確かにわたしの頭のなかにもある。しかし果してそれがどこから来たイメージなのか?史記も、老子伝も、もちろんまともに読んだことはない。とすれば、手塚治虫か諸星大二郎あたりか・・・。そんなことから、ひとつ、老子入門書でも読んでみるかと手をのばしてみたのだが。新井満、「自由訳 老子」(2007)、である。

何かまとまったものを書きのこしておくのも、悪くないかもしれない。関所の長官がそこまで熱心に言うならば、ひとつ誘いに乗ってみるか。どうせ、急ぐ旅でもないし・・・。老子は頷くと、青牛の背中から地面におりた。それから、案内されて関所に隣接する長官の客室に向かったのだった。
十日ほどが過ぎた。
老子は筆を置いた。机上には、上下篇五千余文字の書きおろし原稿がのせられていた。題名もなければ著者名もない、不思議な原稿であった。いよいよ旅立ちの時である。再び青牛の背中にまたがった老子に向かって、尹喜は深々と頭を下げた。(中略)
老子をのせた青牛は、のそりと動き出した。西に向かってゆっくり遠ざかり、小さくなり、やがて地平線の彼方に消えた。(中略)
尹喜が老子の姿を見たのは、それが最後であった。老子は、どこへ行ったのか。その後の消息を知る者は一人もいない。だがしばらくすると、あちらこちらでこんな噂がまことしやかにささやかれるようになった。
「西に向かった老子様はなあ、あれからインドに渡り、ブッダという聖人におなりになったんだそうだ…」
(新井満、「自由訳 老子」(2007))



引用は、史記の老子伝をもとに、新井満が脚色し書き写したというもの。『自由訳老子』の末尾に、<「あとがき」に代える八つの断章>として付された文章の一部である。

ところでこの青牛は、後に天上から追放され青牛怪になる。(太上老君(老子)の目を盗んで下界に逃げてきたという説もある) すなわち、西遊記の獨角兕大王である。もうひとつわたしの疑問は、これって水牛?


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