スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

255. 干宝 火星人の少年(捜神記)

『捜神記』は、古代中国、六朝時代(222 - 589年)に編まれた志怪小説(怪異譚)のひとつ。・・・志怪小説といっても、まだ虚構性や創作度は薄く、珍奇な事件を記録したものという性格が強いらしい。

はじめ、呉王朝は国を建てたばかりで、君臣のあいだの信義も薄かったため、辺境の守備隊の将校は、みな妻子を人質として都においた。これを「保質童子」という。これらの子供たちは、同じ境遇の仲間が集まり、毎日十数人も連れだっては遊んでいた。
孫休の永安三年(260年)二月、そのなかに異様な子供が現われた。背の高さは四尺あまり、年は六、七歳、青い着物を着て、ふいに子供たちの遊びに仲間入りをした。どの子供も見覚えがなかったので、口々に、
「君はどこの子供なんだい。今日ひょっこりと来たけれど」
と尋ねると、
「君たちが楽しそうに遊んでるから来ただけさ」
と答える。よくよく見ると、眼は鋭く光って、らんらんと人を射るようである。子供たちはこわくなったので、もういちど同じことを尋ねると、
「君たちは僕がこわいのか? 僕は人間じゃあなくて火星人なんだよ。実は君たちに知らせることがあるんだ。三国は司馬氏のものになるぞ」
(竹田晃訳)


「火星人の少年」も、『捜神記』のなかの一篇である。事件の記録に基づく、とはいえ、その面白さは格別であって、第一級の小説(フィクション)であるというしかない。この一篇も、後の聊斎志異だとか、或いは足穂や百の掌編と見紛うばかりである。




関連記事
スポンサーサイト

⇒comment

Secret

被災地の学生を応援しよう!
プロフィール

jacksbeans

Author:jacksbeans
ようこそ!
記事のカテゴリ区分は、
①自転車、②図書室、③青、④メキシコ、⑤フルーツ、⑥階段、⑦画家、⑧スープ、⑨音楽、⑩綠、です



にほんブログ村 本ブログへ

ブログ村ランキング参加中、
クリックしていただけると幸いです。

カテゴリ
月別アーカイブ
04  12  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04 
検索フォーム
最新コメント
最新記事
PVアクセスランキング/海外文学
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。