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264. サルバドール・プラセンシア 紙の民

プラセンシアは、メキシコ出身の作家。「紙の民」(2005)は、彼のデビュー長篇、いや驚くべきデビュー長編である。いやいや単に驚くべきというより実験的で不思議で自由奔放な作品であると書くべきか。だから、結局は驚くべきってことになるんだけどね。なにしろ、対土星戦争の顛末を描くというのだから。おまけにサヤマ・サトルとリタ・ヘイワースまで登場するときては。

フェデリコ・デ・ラ・フェは人差し指の先で芝生に落ちた青いかけらを拾い上げ、ゴミ箱に捨てた。
土星の失墜は、歓喜の暴力的な噴出ではなかった。それは緩やかな分解だった。夕方になって、太陽が
地平線をピンク色に染めると、さらに多くの薄片がエルモンテ全域に落ちた。
デ・ラ・フェが家の芝生から払いのけた薄片。
僕が集めて瓶に密封して、サンテリアの本には「土星の青い灰」と記載した薄片。
(藤井光訳)


美しいブルーの表紙カバー、大好きなメキシコの本、「これだけ奇妙奇天烈で、これだけ悲しく、これだけ笑える小説が他にあったら教えてほしい。」という大仰で魅力的な腰巻のコピー。・・・これほど読むべしという条件が揃っていると逆に読みたくなくなるものだが、やっぱり読まずにいられなかった。手にすると、すぐに惹きつけられた。なにかぷんぷん匂うのだ。なにかピカピカ光るのだ。それにブーンと唸っている。つまり官能を刺激する本なんだなこれは。舐めてはみなかったけどさ。


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