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270. ターハル・ベン=ジェルーン 青い蛇

ベン=ジェルーンはモロッコの作家、詩人である。フランス語で書かれたその作品は、”現代のアラビアンナイト”と称賛されているという。『最初の愛はいつも 最後の愛』(1995)は、彼の第二短篇集であり、アラブ世界に於ける愛の物語を綴っている。「青い蛇」もその一篇である。

その晩、ブラヒムは不思議な夢を見た。大広場にはひと気がなく、満月に照らされている。彼は真ん中に、あぐらをかいて座っていた。特別な糊で地面に貼りついたかのようだ。彼の目の前にあの蛇が、青い若い女の姿で現れた。彼女が青いヴェールをまとっているのか、それとも彼女の肌そのものが色づいているのか、彼にはわからなかった。からだは女性で、頭は蛇だった。
(堀内ゆかり訳)


夢でお告げを受ける蛇使いの話である。・・・たしかにアラビアンナイトの味わいがする。もちろんもっと現代的な寓意と詩情が込められており、揶揄と悪意のスパイスが効いている。小気味よく刺激的な掌編である。短篇集のなかのその他の作品も、どれもが粒ぞろいである。あっというまに16篇、すべて読み切ってしまった。
たしかにこのスパイスは、癖になるのである。



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