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283. 青頭巾(石川淳、新釈雨月物語)

「青頭巾」は、上田秋成の雨月物語の中の一篇。
これを、石川淳の新釈版で読んだ。(『新釈雨月物語』、1955)
なお、ちくま文庫版には、「新釈春雨物語」が併せて収録されていて、さらに、巻末には、石川の「秋成私論」と、三島由紀夫の解説が付いている。なんと豪華な一冊であることか!


禪師いふ。
「なんぢ聞かうとならば、ここにまゐれ」
簀子の縁のまへの、たひらな石の上にすわらせて、禅師みづからいただいた紺染の巾をとつて、僧のかしらにかぶらせつつ、唐の永嘉大師の證道歌の、その二句をばさづけた。

  江月照らし松風吹く
  永夜清宵何の所為ぞ

「なんぢこの場をさることなく、しづかにこの句のこころをもとめよ。こころ解けたときは、おのづから本来の佛心に逢はうぞ」
ねんごろにをしへて、山を下つた。



秋成と雨月物語について、石川淳曰く、『この文章は今でも生きてうごいている。これをうごかしているものは(中略)まさにことばのエネルギーです。一行書くと、その一行の中に弾丸のようなものがひそんでいて、つぎの一行を発射する。そして、また次の一行』
・・・ついには月世界へもたどり着く、弾丸の進行そのものだというのだから、書きも書いたり、言い得て妙、なんと自由自在の批評であることか!



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