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35.F・ターナー ハイ・フォースの地主屋敷

三人の少年が主人公になるターナーの冒険小説シリーズ。物語の舞台はイングランド北東部の小さな街。これぞ正統の少年冒険小説という気がするがどうか。・・ここにはヴェルヌのような奇想もダールのような機知も無いが、もちろんターナーの作品にしかないものも多い。それは何か。はは、読んでみてくださいな。すぐにみつかると思うから。邦訳は三冊、「ハイ・フォースの地主屋敷」(1965) は第二作である。

ピーターの自転車は黄禍号という名がついているのだが、ピーター以外にそれをのりこなせる人間がはたしているかどうか、疑問だった。マッキントッシュ巡査部長は、毎朝黄禍号の通過を見ていて、その安全性について、ひじょうな不安をいだいていたが、確実に危険な個所を指摘できないのがこまりものだった。ハンドルがひっくりかえしについていたから、ブレーキは上から力をくわえなくてははたらかないのだが、それを禁止する法律はなかった。サドルにスプリングがついていても文句のいいようはない。しかし、ピーターのスプリングときたら、まるでトランポリンでもやるみたいにのり手がぽんぽんとはずむのだった。とりつけた計器類の複雑さときたら、旅客機につけてもはずかしくないようなものだった。こんなものを自転車にとりつけてもよいかどうかなんてことは、法令文集にだって書いてない。(中略)その上、ギヤが六段ギヤだった。これは、こしきによる三段変速とチェーンによる三段変速からできあがっていた。トップギヤにすると、ペダルをふむことができないくらいだった。ローギヤにすると、後輪がこわれてぜんぜん進まないような感じになった。このすばらしい機械は黄色にぬってあった。それが名前の由来だった。(神宮輝夫 訳)


ピーターの創ったこのすばらしい機械は、もちろんすぐに壊れる運命にあった。しかし、シリーズの中で黄禍号はしぶとく生き残る。二号機は三輪車、三号機はなんと海禍号と名前を変え、船舶 (自転車駆動のようなものだけど) になって大海原へ進んでいくのでありました。
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