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328. 小泉八雲 メキシコ人の感謝


小泉八雲(1850-1904)は、日本に来る前に、アメリカで記者生活を送る。この頃、クレオール文化に興味を持ち、アメリカ南部や西インド諸島を何度も旅したという。「メキシコ人の感謝」(1890~1900年頃?)も、そのときの体験を基に書かれた短編のようだ。邦訳は、『クレオール物語』(1991)、『小泉八雲、怪談奇談集』(1988、河出文庫)、などに収録。

ある朝二人が市の中央の広場から脇の小路へ曲がった時、耳に金の環をつけた小柄の色の浅黒い男が、背に大きな籠を背負って近づいてきた。そして若い夫人の顔を一瞬じっと黒い眼で見つめると、いきなり、
「聖母さま!あのお嬢さまだ!」
と叫ぶや、汚い道に跪き、夫人の両手を握りしめ、両手に熱烈な接吻を浴びせた。
(平川祐弘訳)


この話は、ヨーロッパ人のお嬢さまが施した善行に対して、メキシコ人の男が熱烈に感謝の意を示した、というものである。
しかしこれを、ただの美談だと読んでしまうと、もったいないのはもちろんである。それでは、これが”小泉八雲、怪談奇談集”に収められている意味もわからない。わたしの場合だと、物語の末尾までていねいに読んで、ようやくこの短篇の面白みがわかったのでありました。あやうく読み流してしまうところだったのである。アブナイ、アブナイ。



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