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337. エルモア・レナード ラムパンチ


エルモア・レナード(1925~)の書く悪党小説、いや小悪党小説の、わたしは大ファンである。
独特のスピード感、驚愕し絶倒するストーリーと展開、悪玉善玉入り乱れ魅力あふれまくる登場人物たち、いちど読むとすぐに病みつきになってしまうこと必至。「ラム・パンチ」(1992)も、そんな一篇である。タランティーノが惚れこんだのも当然か。

ジャッキー・バークがバハマ往復便の飛行機から降りてくるのを、二人の男が見守っていた。アイランズ航空の黄褐色の制服に身を包んだジャッキー・バーク。彼女はスチュワーデスがよく使うカートに自分の茶色いナイロン・ケースを乗せ、それをあけることもなく税関と入国審査を通り抜けていく。
ミズ・バークを監視していた、くだけた身なりの二人の若い男は、その様子を見ても驚かなかった。レイ・ニコレットとファロン・タイラー。二人とも、スポーツ・ジャケットにジーンズ、それにネクタイという格好だった。場所はパームビーチ国際空港。水曜日の午後だった。ジャッキー・バークはウェスト・パームとナッソウ、ならびにウェスト・パームとフリーポート間の便に乗り組んでいるので、週に五日はここを通り抜ける。
「いい女だな」ニコレットが言った。
(高見浩訳)



1997年にタランティーノが映画化したとき、物語の舞台はマイアミからロスに、この女はジャッキー・ブラウンという名前の黒人で、メキシコの航空会社に務める、と変更された。これが、映画的演出術というものだろうか。・・・んなことはともかく、レナードとタランティーノの組み合わせは、もう絶妙と思うのだがどうだろうか。



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No title

こんにちは。
エルモア・レナード、私も好きです。^^
ジャッキー・ブラウンもよかったですよね。
タランティーノは、ジャッキー・ブラウンまでが最高だったと思っています。

おはようございます

数少ない(?)レナードファンの同志ですね^^
久しぶりに原作も映画も見直したのですが、どちらも! 良かったです。

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