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342. E・L・カニグズバーグ 800番への旅


カニグズバーグの本は、岩波少年文庫にたくさん揃っているのでまだまだ大丈夫、と思ってたら、いつのまにか全部読んでしまっていた。それなら、未読の作品を、同じ岩波からハードカバーで出ている『カニグズバーグ作品集』で読もうかというところだが、こちらは、ちょっと高価だ。おまけにいわくつきの旧訳がそのまま残っているようだ。だから、改訳版が出るまで待った方がいいかなと思ったりしている今日この頃である。

会場内に車を入れ、アーメッドをトラックからおろして綱を杭にひっかけたとたん、おおぜいの子どもたちがお父さんをめがけて走ってきて、叫んだ。「ウッディー、ウッディー!」いちばん小さな子は、お父さんの腕のなかに走ってとびこんできた。のこりの三人はアーメッドのところに歩いてきて、アーメッドをさすりながら話しかけている。あれじゃあまるで、世界一の動物かなんかみたいだ。
自分にむかってとびこんできた子を、お父さんが空中に抱きあげた。「元気かい、エミー?お父さんはそうきいた。なるほど、女の子なんだな。四人の子どもたちは、みんなそっくりだった。同じセットだというしるしに、同じ色のマークがついている。サイズはほんのちょっとずつちがうけれど。いちばん小さな子以外は、みんな男の名前がついていた。マヌエーロ、イアーゴ、それにさあ、信じられる?イエス・キリストのイエスと同じつづりを、ヘスースと発音して呼ぶ子。この子も、メキシコのインディオの大昔のならわしにしたがって、例の目隠しで名前をつけてもらったんだろうか。
(小島希里訳)



このメキシコ系の少年少女の四兄弟、とくに一番上のマヌエーロが、いいやつなんだよな。この物語の、そこが読みどころである。それ以外は、ちょっと凡庸である。傑作『クローディアの秘密』とは比べようもない。そして訳文は、やっぱり辛い。



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