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351. スー・グラフトン 裁きのJ

「裁きのJ」(1993)は、カリフォルニア州サンタ・テレサの探偵、「キンジー・ミルホーン」シリーズの第10作。折りしもキンジーは、失踪した男を捜しにメキシコまで出かけるところ。
 

わたしが乗った定期便がロサンゼルス空港に着くと、メヒカナ航空のサン・ルカス岬行きの便の出発は三時間遅れていた。マックから渡されたホルダーには、ジャフィの失踪とその後のいきさつに関する新聞記事の切り抜きがたくさん入っていた。空港のカクテル・ラウンジでマルガリータを飲みながら、その切り抜きに目を通した。記事を読んで、できれば事件の概要をつかみたかった。足もとに置いたダッフル・バッグには、急いで詰めた着替えのほかに、三十五ミリレンズのカメラ、双眼鏡、それと三十四歳の誕生日プレゼントに買ったヴィデオテープ・レコーダーが入っていた。この突然の無計画な旅に心がはずみ、旅に出たせいで自意識がすでに敏感になっていた。友人のヴェラとわたしは、最近、サンタ・テレサの成人教育講座でスペイン語の入門クラスに入った。(中略)今回の旅は、習ったスペイン語を試すいい機会だった。
(嵯峨静江訳)



アメリカの探偵小説では、追われた男はだいたいメキシコに逃げる。すぐそこにある国境をひょいと越えれば、もう追っ手の目も届かない、とでもいうのだろうか。

さて、キンジーである。初登場は、1982年。くしくも「ヴィク」と同じ年である。それまで"女には向かない職業"であったこの分野に一気に二人の魅力ある探偵が登場したことになる。颯爽として男前のヴィク、小柄で飾りっけのないキンジー、この対照的な二人の探偵物語にわたしもどれだけ楽しませてもらったことか。懐かしくって仕方がない。・・・えっ?どちらのシリーズもまだ続いてるって?



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