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353. スチュアート・ダイベック 蘭


「蘭」は、短篇集『僕はマゼランと旅した』(2003)に所収。シカゴの下町を舞台にした連作集の一篇である。
登場するのは二人の少年、高校卒業前後の時期、当然のようにバカやったりはしゃいだり振られたり苛立ったりしている。引用は、作品冒頭の部分である。

メキシコへ向かう途上、台所のテーブルに座っているところから話をはじめることもできるだろう。僕はアンフェタミンでハイになって、ストッシュの運転するマーキュリーが近所を回る音に合わせてタイプを打っている。でもここはやはり、夜明けから語りはじめるのが正しいように思える。というわけでその一年前の、ストッシュと僕とで、ストッシュが放課後バイトしていたレクソール薬局のチェーン店から初めてデキサドリンをくすねてきた夜に、エコノミー・レストランのカウンターで眠りの断食をやっていたところまでさかのぼろうと思う。・・・
(柴田元幸訳)



もちろん、ここで描かれているメキシコへの憧憬は、ケルアックの『路上』を踏まえたものである。結局、彼らは、メキシコへは出かけずに終わってしまうのかもしれないんだけどね。青春小説というのは、そういうものである。
・・・それにしても”蘭”のエピソードの素晴らしいこと。”メキシコ”が添え物に思えるくらい。




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