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364. デズモンド・バグリィ 黄金の手紙


バグリィ(1923-1983)は、イギリスの作家。生涯において、全16作の長編冒険小説を書いた。「黄金の手紙」(1968)は、その第6作である。
・・・兄の農場を訪れた”ぼく”は、二つの死体を発見する。兄が所有していた古鏡には、マヤの失われた黄金都市の所在が秘められていた。”ぼく”は、二人の考古学者と共に、その都市を発見すべくメキシコへ行く。

それは信じられないほど途方もなく驚くべき話であり、もし暗室にある例の変な説明のできない写真がなかったら、ぼくは一も二もなくはねつけただろう。それでもファロンは馬鹿じゃないし、そのことを信じている   ホルステッドもそうだ。やつの思考過程がまともなものかどうかは保証できかねるが。(中略)
ふたりのうちではファロンのほうが分別もあり客観的な見方のできる男のように思えたので、ぼくはかれから話してもらうことにした。(中略)
「わしは考古学者で、たいていメキシコで仕事をしている。マヤ族のことは何か知っているかね?」
ぼくが首をふると、かれは皮肉な口調でいった。
「そいつは大助かりだな・・・だが、いまのところはどうだっていい予備知識なんてものはマヤ族の場合、まるで役に立たないものだからだ・・・上っ面だけのものはね」
(矢野徹訳)



物語は、もちろん、黄金を探すものと横取りしようとするものが現われ、争いと戦いが繰り返される。ある意味、冒険小説の定番通りの展開である。だが、それにも関わらず、小説の醍醐味をたっぷりと残しているあたりが、作家の腕だろうか。数十年後に再読しても、十分に、血沸き肉踊るのである。



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