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375. エルナン・ララ・サバーラ イグアナ狩り  

エルナン・ララ・サバーラ(1946~)は、メキシコの作家。両親が生まれたユカタン半島を舞台にした作品が多いのだという。   「イグアナ狩り」(1981)は、アンソロジー『Sudden Fiction2』(1989、R・シャパード/J・トーマス編)に収録の一篇。邦訳は『超短編小説・世界編』(文春文庫)に所収。物語の舞台は、やはりユカタン半島の田舎町、主人公の少年は夏休みで都会を離れ、祖父母の家に遊びに来ている。近くにはマヤ族の小さな村の廃墟があった。

夏休みで都会を離れ、シティルチェンにある祖父母の家に遊びにきていた僕は、近所の子供たちと仲よくなった。僕たちはよく、狩りをしに山の中に入っていった。まず、マヤ族との混血児のチドラが、町の南側にある小高い丘からクリスピンを呼びにくる。家の前まで来て、ひゅうっと長く口笛を吹くと、クリスピンが出てくる。ちびで、神経質で、小賢しい子供。それから二人して、狩りに使う石ころ道すがらに集めながら、僕を呼びにくるのだ。それらは特別な、ほとんどまん丸の石で、道を歩く僕たちのポケットのなかでごろごろ鳴った。
(柴田元幸訳)



超短編というので、ほんの1~2頁であっというまに読み終わるような作品をイメージしていたら、違った。「イグアナ狩り」は、邦訳・文庫版で10頁ほどの長さがあり、ていねいな導入部と、魅力的な展開部と、たのしい収束部がちゃあんとある、立派な短編小説でありました。優しい少年小説でありました。



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