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393. イタロ・カルヴィーノ パロマー

『パロマー』(1983)は、作家が生前みずからの手で完成した最後の作品集である。
引用は、Ⅲ・1・2 「蛇と頭蓋骨」という節の冒頭、パロマー氏がメキシコの旅について語る部分である。・・・今、パロマー氏は、メキシコの友人による古代遺跡の解説や神話の解読にうっとりと耳を傾けている。

パロマー氏はメキシコにある、トルテカ族のかつての首都トゥーラの遺跡を見学している。かれを案内してくれたメキシコ人の友人は、この国がスペインの植民地になる以前の文明に精通していて、ケツァルコアトルにまつわる実に美しい伝説を熱心に滔々と物語ってくれる。ケツァルコアトルは神になる前、このトゥーラに宮殿を構える王であった。その宮殿の円柱の残骸が、どこか古代ローマの宮殿を思わせる雨水だめを囲むようにして残っている。
(和田忠彦訳)


遺跡のなかを教師に引率された子どもたちがやってくる。教師は、その円柱がどの時代のもので何の石に彫ったのかを告げ、そしてこう言葉を結ぶ。”なにを意味しているかはわからない”    この言葉が、パロマー氏の耳にはっきりと残って行く。



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