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☆601. ヘルマン・ヘッセ記念館 (美術館の階段)


■museohh - Museo Hermann Hesse Montagnola



ヘッセに、「階段」(1943)という詩がある。
作家の終焉の地に建てられた記念館に行くと、階段の一段一段にこの詩の一行一行が貼り付けられているのを見ることができる。(手許に用意しておいた訳詞と必死で対照してみる)

階段

花がみなしぼむように、
青春が老いに屈するように、
一生の各段階も知恵も徳もみな、その時々に
花を開くのであって、永続は許されない。
生の呼び声を聞くごとに、心は、
勇敢に、悲しまずに、
新しい別な束縛にはいるように、
別れと再会の覚悟をしなければならない。
凡そ事の初めには不思議な力が宿っている。
それがわれわれを守り、生きるよすがとなる。

われわれは空間を次々と朗らかに渉破せねばならない。
どの場所にも、故郷に対するような執着を持ってはならない。
宇宙の精神はわれわれをとらえようとも狭めようともせず、
われわれを一段々々と高め広めようとする。
ある生活圏に根をおろし、
居心地よく住みついてしまうと、弾力を失いやすい。
発足と旅の覚悟のできているものだけが、
習慣のまひ作用から脱却するだろう。
臨終の時も、なおわれわれを新たな空間へ向け
若々しく送ることがあるかも知れない。
われわれに呼びかける生の呼び声は、決して終わることはないだろう。
では、よし、心よ、別れを告げ、すこやかになれ!

(高橋健二訳)


そして、もちろん、こんな詩を読んでしまったからには、
のほほんとした観光気分などすっ飛んでしまうかもしれない。
作家の記念館へ行くのもたいへんなのである。
(ヘルマン・ヘッセ記念館 、スイス、モンタニョーラ)



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