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404. シェイクスピア ヘンリー四世 (フルーツ小説百選)


シェイクスピアの「ヘンリー四世」(1596-97)の中に、“as plentiful as blackberries”という表現があるそうだ。”ブラックベリーの数ほどたくさんある”というのは、そんなもの捨てるほどあるよ、という意味でちょっと果物ファンには失礼な表現だと思うのだがどうだろうか。だってブラックベリーって生で食べてもジャムにしてもおいしいよねぇ。という問題ではないかもしれないが。

引用するのは、「ヘンリー四世」の第一部、第二幕第四場、愛すべき騎士フォールスタッフが、金を奪われてしまった理由を問い質される場面。”金を盗られた言い訳ならブラックベリーの数ほど幾らでもあるが、無理強いされたんじゃ何にも話さない”と意地を張り強弁するところである。

『やい、無理強いする気か?畜生、たとえ吊り責め、車裂き、そのほかどんな拷問にかけられようと、無理強いされて口を割るおれではないぞ。無理強いされてそのわけを言えるか!わけが真砂の数ほどあろうと、無理強いされるとあらば、その一つだって金輪際口には出さんからな、おれは。』
(小田島雄志訳)



むむむむむっ!書き写してみて気がついたのだが、白水社版の訳文では、肝心の”ブラックベリー”が登場してこない。
いったい、as plentiful as blackberriesは、どこに消えたのか、
と思いきや、ようく考えてみると” わけが真砂の数ほどあろうと”ってところがそうなんだよね。さすがは、小田島先生!というところか、見事な日本語である。
でも、これでは(とほほ)果物ファンの立場はどうなるの、ブラックベリーの立場はどうなるのか、とひとことくらいはわが慨嘆の念を書き残しておきたいと思うのである。残念です。



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