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432. モーリス・センダックの絵による"白雪姫" (フルーツ小説百選)

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"リンゴ"から、白雪姫を連想するのは、当たり前すぎてそれもまた面白いかもしれない。今日は、ちょっとだけ風変わりな白雪姫を紹介して記事にしようと思うのである。

王子はお供の者たちに柩をかつがせてゆきましたが、ひょんなことに、担ぎ手たちが途中で藪根っこにつまずいてね。柩がぐらっとゆれ、そのはずみに白雪姫ののどにつまっていた毒リンゴのかけらがひょいととびだしたのです。姫はたちまちぱっちりと目をひらき、柩のふたをもちあげて起きだしました。もとのぴんぴんしたすがたでした。
「あれえ、ここはどこかしらん」
「わたしのそばだよ」王子はうれしくてたまりません。
(グリム「白雪姫」、矢川澄子訳)


モーリス・センダックが選んだグリム童話が27篇、そのひとつひとつに自身で絵をつけて本にしている。これがなかなかに面白い。もちろん"グリム"ではあるのだが、同時に、センダックの世界がそこに広がっている。ありふれた白雪姫の物語も、センダックの絵がくわわることで、別の意味が加わる。まるで、パラレル・ワールドのグリムである。そこがどうにも楽しくてたまらないのである。矢川さんの訳も絶品。・・・しかし、邦訳は、残念ながら絶版である。(『ねずの木 その、まわりにもグリムのお話いろいろ』、1986、福音館書店)



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