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438. J・D・サリンジャー テディ (フルーツ小説百選)

そりゃあもちろん今でも ソラ で言える。
グラース家の兄弟の名前である。

「いま何時?」だしぬけにマカードル夫人が向うを向いて立っているテディの脚に向って尋ねた。「あんたとブーパーは十時半に水泳の練習があるんじゃない?」
「まだ時間あるよ」と、テディは言った。「   ザブーン!」いきなり彼は舷窓の外まで首を突き出すと、数秒の間そうしていてからひっこめたが「誰かがごみバケツにいっぱいになったオレンジの皮を窓から捨てたんだ」と、それだけ言って、またすぐ外へ頭を出した。(中略)
「オレンジの皮が浮いてるのが面白いんじゃない」と、テディは言った「オレンジの皮があそこにあるのをぼくが知ってるってことが面白いんだ。もしもぼくがあれを見なかったら、ぼくはあれがあそこにあることを知らないわけだ。そしてもしもあれがあそこにあることを知らなければ、そもそもオレンジの皮ってものが存在することさえ言えなくなるはずだ。こいつは絶好の、完璧な例だな、物の存在を   
(野崎孝訳)


グラース家の兄弟は、上から、シーモア、バディ、ブーブー、双子、そしてフラニーとゾーイー、である。 あれっ? では、テディは?



*「テディ」、短編集『ナインストーリーズ』(1953)に所収。


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