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444. タゴール カブールからきたくだもの売り (フルーツ小説百選)

藤田、果物売り2 
(レオナール・フジタ、「果物売り」)


“果物売り”とくれば、フジタの「小さな職人たち」シリーズ(1958-1959)の一枚を思い出す。
その頃のパリの街には、こんな物売りの少年少女があふれていたのだろうか。
それより200年ほど時間を遡ると、そこにも果物売りはいた。パリの地下牢でマリ・アントワネットは新鮮な果物がほしいと願い、頼まれた看守は果物売りからメロンを買ってやろうとしたという。当時のセーヌ河岸では、果物売りがこんな車をひいていたのだろうか。


ベンチにこしかけたミニーは、そのまえにすわったくだもの売りの、山のように大きなからだを見おろしながら、その小さいからだにありったけのいげんをこめ、顔じゅうをわらいでほころばせながら、こんなふうにはじめます。
「くだもの売りさん、くだもの売りさん、そのふくろの中には、なにがはいってるの。」
すると、くだもの売りは、山地の人らしい、鼻にかかった声でこたえます。
「ぞう ですよ。」
(山室静訳)


場所は変わって、こちらはカルカッタの果物売りである。
「カブールからきたくだもの売り」(1916年頃)は、タゴール(1861-1941)が書いたジュヴナイルである。物語には、タゴール自身を思わせる作家の父親と小さな女の子が登場する。

CIMG4437.jpg

邦訳には、山野辺進さんの挿絵が添えられている。
こんな魅力的な絵があるのなら、なにもフジタの絵は必要なかったなぁ、というのが今日の結論である。 



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