スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

453. 「柘榴の花」と「月の微笑」の物語 (フルーツ小説百選)


『「柘榴の花」と「月の微笑」の物語』は、千一夜物語の第526~549夜に語られる物語である。邦訳は、岩波文庫『完訳 千一夜物語』の第八巻に所収。

・・・美しい女奴隷は王に言いました、「ではお聞き下さいまし、おお、王様、わたくしはグル・イ・アナールと申し、それはわたくしの国では、「柘榴(ざくろ)の花」という意味でございます。わたくしは海の中に生れまして、父は海の王でございます。父が亡くなったとき、わたくしはある日、「いなご」という名の母と、サーリハという名の兄と、このお二人のちょっとした仕打ちが気にさわったので、もう二人と一緒に海になぞいないで、浜辺に出て、自分の気に入った最初の陸の男に身を任せてやろうと、固く思い定めました。そこである夜のこと、母女王と兄サーリハが早く寝入ってしまい、御殿が海底の静けさに静まり返ったときに、わたくしは自分の部屋を抜け出して、水の面に浮び出て、ある島の浜辺に行って、月光を浴びて横たわっておりました。ところがそこで、星屑から落ちてくる快い爽やかさに釣られ、・・・ (以下、略)
(第529夜、佐藤正彰訳)


ここまで引用すれば、後はもう心配はないだろう。
この美しい物語に魅せられた者は何としてもテキストを入手し読み進めるだろうし、そうではない者はただ引き返して行くのみである。さればこのとびきりの物語にわれわれを引き合わせ、ただ幸福を与えるためにのみ悦びを遅らせたもう読書の神に、栄光あれ。



にほんブログ村 本ブログ 海外文学へ




関連記事
スポンサーサイト

⇒comment

Secret

被災地の学生を応援しよう!
プロフィール

jacksbeans

Author:jacksbeans
ようこそ!
記事のカテゴリ区分は、
①自転車、②図書室、③青、④メキシコ、⑤フルーツ、⑥階段、⑦画家、⑧スープ、⑨音楽、⑩綠、です



にほんブログ村 本ブログへ

ブログ村ランキング参加中、
クリックしていただけると幸いです。

カテゴリ
月別アーカイブ
04  12  09  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04 
検索フォーム
最新記事
PVアクセスランキング/海外文学
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。