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457. なしのこぞう (フルーツ小説百選)

なしのこぞう2


「なしのこぞう」は、グリム童話集の一篇。
唯一、韻文で書かれたはなしなのだという。
だから、童話集の初版(1812)に収録されただけで、以降の版には載せられていないという、ちょっと可哀想(?)なはなしなのである。
だから、ここで、採ってやろうと思う。

「うしかいよ いけ!」

うしかいは こうしを うつやくめ、
だが うしかいは こうしを うたない、
こうしは みずのこを のまない、
みずのこは ひのこを けさない、
ひのこは こんぼうを もさない、
こんぼうは コロを たたかない、
コロは ヨックリに くいつかない、
ヨックリは なしを おとさない、
それで なしのこぞうはおっこちない。


読んだのは、世界文化社版の絵本「なしのこぞう」(文・若谷和子、絵・村上勉)、である。
この連鎖形式の文章が、なかなか小気味よい。こんなに楽しいはなしだったのか!

参考までに、岩波文庫のグリム童話集は"完訳"というだけあって、この話も収録している。世界的にも稀な例なのだという。岩波版を読んでみると、この韻文の翻訳には苦労の跡が見える。しかし、どうにも訳文が立派すぎて読みにくい。たのしさが伝わってこない。このはなしに限っては、やはり"絵本仕立て"にして、思い切った意訳をした方が良かったなと思うのである。



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